恋乱日誌(現パロ)

□I treasure you.〜chapter1〜
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金曜日以外は毎日ある英語の授業。木曜日である今日を乗り切れば三日間私の苦手な英語から解放される。

(霧隠先生って..英語話すのも上手いけど..海外とかよく行ってたのかな..)

片手に教科書を持ちもう片方の手でチョークを握り黒板に英文を書くその姿は誰が見ても見惚れてしまう。

スタイルの良い長身に似合いの黒のスラックスに薄紫色のワイシャツ..陽の光を浴びて煌めく銀色の髪。黒縁眼鏡の奥に見える緋色の瞳、綺麗な発音で英文を紡ぐ唇。

欠点なんて一つも無い様に思えるくらい完璧な先生は男女問わず人気がある。

(さっきも告白されていたよね....)

恋人同士とは言え好きな人が他の人に告白されている場を見てしまえば嫉妬してしまう。

(「好きです。」私も去年の今頃屋上で告白したっけ。あの時の先生の驚いた顔..忘れられないな..)

先生の話しを聞きながら私は去年想いを告げた日の事を思い返す。

(あれは確か.......)

去年の今頃..先生が放課後に日課のように屋上で寝ていると知って皆が帰った後屋上に行った。

私の事を視界に入れた先生は気怠そうに身体を起こして「なに。」って一言だけ言った。

素っ気ない言葉に怯みそうになるけど玉砕覚悟で告白をした。

鮮明に覚えているあの日を思い出す。

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