書物
□南蛮甘味の正しい食べ方
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才蔵「ねぇ。」
ちょこれいとを食べる手を休め才蔵さんが顔を覗き込む。
綺麗な緋色の瞳に見つめられどきっと胸が高鳴る。
才蔵「この甘味の正しい食べ方知ってる?」
狐の如く妖しく微笑んだ才蔵さんから何故か視線を逸らせず首を横に振る。
才蔵「教えてあげるよ。この甘味は口付けで溶かして食べるから。」
優「!んっ...」
才蔵さんが一粒ちょこれいとを口に含んだまま口付けされ互いの口内の熱で溶け合う。
優「んっ、んぅ...」
気が付けばそのまま押し倒され漸く口付けを解かれる。
優「はぁ...」
息を整え才蔵さんを見つめると悪戯に弧を描く唇が。
才蔵「わかった?まだまだ正しい食べ方があるみたいだからこの甘味が無くなるまで...付き合ってよ」
ちょこれいとを口に含み近付く唇に逃れる事の出来ないままばれんたいんでーは過ぎていった。
~終~