書物
□姫様の悩み事
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「この団子..もしや才蔵のか？」
大量に積まれた団子を見て幸村様は尋ねる。
「先生のだったら俺達が食べていいのか？」
いつも食べる前に無くなってしまう団子が今は目の前に数も変わらずある事に慣れない2人は私の顔を揃って見ていた。
優「朝餉の場には姿があったのですが…その後城中何処を探しても姿が見当たらなくて..なので遠慮せず召し上がってください。」
(いつも何も言わず急に現れたり何処かへ行ったり...私は何も知らない..)
溜息を零さない様に気を張りながら遠慮がちに団子を頬張る2人を見ていた。
その時ある事が頭に浮かんだ。
(才蔵さんを次に見つけたらお暇を貰ったし何をしているか目を離さないようにしてみよう)
優「ふふ、幸村様、佐助くん私は少し用を思い出したので失礼します。空いたお皿は私が片付けますのでそのままにしていてもらえますか？」
「用？まぁ、構わないが…皿は俺が片付けておく。いつも美味い甘味を作ってくれる礼だ。」
優「幸村様ありがとうございます」
微笑みながら優しく了承をして下さった幸村様に礼を言って才蔵さんを探すべく私はひとまず部屋に戻った。