□○○しないと出れない部屋
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微裏注意







我々にとって、身体を休めるホテルこそが連続の戦いを癒す憩いの場所である。
俺と、承太郎は部屋に入ったと同時に備え付けられているベッドへなだれ込んだ。


俺達は一つのベッドに体を沈めたが決してそんな関係ではない。
俺は承太郎を兄と慕っている。一人っ子であった自分は兄や弟といった関係を酷く羨ましくおもっていた時期があり、幼少期に承太郎とよく遊ばせてもらっていたからか今でもつい「兄ちゃん」と呼んでしまうことがある。
そのことについて承太郎は嫌がるそぶりもないのでこちらも特に直そうと思っていなかったが周り(特にジョースターさん)から微笑ましいとなぜが頭を撫でられたりするので高校生になるまでには直す予定である。

「承太郎、先風呂入るか?」

早々に布団でゴロゴロしてしまったが野宿も経験済みの服で寝転んでしまったことを今更後悔した。まぁ洗濯物のしわを伸ばすように振ってしまえば砂は落ちるだろう。問題ない。
承太郎が起き上がったらそうさせてもらおうと、風呂へ誘ってみたが彼は仰向けに寝転んだままこちらをじっと見ていた。

かなり疲れているのか眼は少し伏せられているように思えた。眠いのだろうか
であればせっかくホテルのベッドで眠るのだ、せめて学ランを脱いできちんと布団をかぶって寝てもらいたい。
お風呂は明日の朝にでも入ってしまえばいいので承太郎の身体へまたがり学ランを脱がしにかかる

「前はよく承太郎にしてもらってたから、なんか懐かしいし変な感じだな」

首から手をさしこみそのまま肩甲骨のほうへのばせば承太郎は身体を傾け腕を引き、学ランの腕はへたりとベッドにおちた。
片側も同じように繰り返せば鍛えられた逞しい承太郎の手がまたがった自分の腰にそえられる。
学ランがまだ承太郎の下敷きになっているので自分がどかなければそれを脱がすことが出来ないのだが、そえられた手はやんわりと自分の尻を撫で始めた。

溜まっているのか、相変わらず承太郎は俺を見つめたままである。
お尻の割れ目を指がなぞり、両手がぎゅうと鷲掴むので奥が見開くように引っ張られ、中指だろうか、ぐっ、と指が奥を押した。

ぞくりとした感覚が背中を走り思わずピンと姿勢が正しくなった。
なぜ、何が、彼をこうさせたのか
承太郎はトン、トン、と奥を押し続ける


「兄ちゃん…?」

思わず呼んでしまえばそれが合図のように承太郎が起き上がり形勢逆転になってしまった。

跨ったまま反転したため局部をさらしだすように足を大きく開いてしまい、お尻をきゅっと引き寄せられてズボン越しに承太郎のと、自分のものが重なり合った。
引き寄せられたまま承太郎も腰を寄せてきたので彼のものが今どんな状態なのか自分のもので確認できてしまう。

「どうした」

耳元で囁く彼は誰なのか。
もう自分の知っている兄ではないと分かっていながらも、今まで甘えて生きてきた事実とこれから起こるうる行為の動揺で、何度も「にいちゃん」と呼ばずにはいられなかった。

「風呂、だったか」

思い出したかのように冒頭で投げた言葉を彼はつぶやいた。もう、彼の顔はみれない



「いいぜ

お前も一緒にはいるならな」

一瞬の出来事のように抱き上げられたまま浴室へ進み、降ろされたと同時にベルトを外されそうになる。
まずい、すでに腰と腰を寄せ合った時に把握されているとは思うがそれでもそこを晒すわけにはいかない。焦りと、恐怖と、あのぞわぞわとした自慰では経験できなかった快感に心臓はせわしなく動き、頭は混乱して「にいちゃん」「やだ」「おねがい」を繰り返す。


俺たちは決してそんな関係ではない。


それは彼にも伝えなければいけなかったようだ。

自分なのか、彼なのか、何が何をどんな風に間違えて今この状態なのか。
 
抵抗したって勝てるはずのない彼の力強い手の動きに、ついに下着ごとずり降ろされてしまった。
彼の顔が怖くて見られないため顔を下に向けていたが自分が今どうなっているのかもろに見えてしまう。
射貫くようにソコを凝視され、露わになったお尻を直に触れられてしまえばどんどんソコは反応した。
震える手を抑えるように胸に当てていれば承太郎の指がくいっと自分の顎を上に向けた。

ギラギラと光る艶色のエメラルドの瞳が
飢えた獣のように捕食に喜ぶ唇が
欲情にまみれた熱い吐息が

自分に向けられている

胸に当てていた手ですぐさまソコを隠した。
自分の反応が良かったのか彼は舌なめずりをしながら、やわやわと揉んでいたお尻から手を離した瞬間、


今しかない、そう思ってすぐ彼の胸を強く押してじわじわ押し寄せてきていた快感を必死で抑え込み浴室から抜け出し扉を閉めた。



逃げなければ












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