ONE OK ROCKな日々
□呼び出し〜Taka ver.〜
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「っ!」
「貴寛…………いーよ。もう、大丈夫」
ギュ
貴寛は私をやさしく抱き締めた。
「大好きだよ、貴寛」
そう言うと私は、自分から貴寛の唇に自分の唇を重ね合わせた。
「んっ……」
激しくなる行為
「あっ……」
「っ……」
私だけじゃなく、貴寛も感じてるのが伝わってくる。
「麗……麗」
貴寛は、何度も確かめるように私の名前を呼んだ。
そして私もそれに答えるように何度も何度も
「貴寛」
と、愛しい人の名前を呼んだ。
もう、どっちが上になっていて、どっちが下になってるのかさえわからなくなって、もしかしたら二人で1つの体になってしまっているのではないかと錯覚してしまうほど私たちは何度も愛し合った。
「あっ………」
何度目かの絶頂の後、私は体が疲れすぎて深い眠りに落ちた。
落ちる直前に見た貴寛の口が何かを言った気がしたけど、そんなことを気にするよりも体は睡眠を欲していた。
「ん……………………。」
目を覚ますと、私は貴寛の腕の中にいた。
すぐ近くに貴寛の寝顔があって、幸せだと実感しながら、体の気だるさに昨日の出来事が鮮明に蘇ってきて、恥ずかしさに顔を手で覆おうとして初めて、指に違和感があることに気がついた。
「え」
左手薬指。
寝るまで確実にそこにはなかったもの。
いつの間にサイズを測ったのか、そこにはピッタリサイズの指輪がはめられていた。
「貴寛!ねぇ、貴寛ってば!」
「…ん〜〜………?まだ起きるには早くねーかぁ…………」
「貴寛見て!これ!えっ、どーいうこと?」
「ん」
貴寛は、私の左手を掴むと自分の顔の近くまで持っていって、指輪を見ると、一言
「似合ってる」
と言った。
「えっだから、違うくて!どーいうことよ」
貴寛は、体を起こして私の顔を見て、
「結婚しよう」
そう言った。
「え…………………………。」
「そろそろってずっと思ってはいたんだ。でも、忙しくてなかなか言う機会もなかったし。
日本に帰ったら、麗の両親に挨拶に行こう。もちろん、俺の親にも」
私は泣いていた。
「うん……うん。よろしくお願いします」
泣きながら、返事をした。
すると貴寛は、私を抱き締めた。
そして、
「麗?」
「グスッ……………ん?」
「愛してる」
とびっきりの笑顔でそう言った。