ごくせん
□8話
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
次の日に、警察の操作が入って、理事長は捕まり、この事件は解決した。しかし、また次の日に事件は起こった。
隼人 工藤が脱獄⁉
大和 郷田と一緒？
なんと、私が転校してきた時に倒したあいつらが脱走したらしい。捕まってて安心してたのに。
警察 刑務所で彼らはずっと君らに対する罵詈雑言を吐いていてね。なにをしてくるかわからないよ。気を付けてね。
竜 何処に行ったとかは分かってないんですか？
警察 ああ、手がかりゼロ。見事な脱走だよ。
零 ・・・そうですか、わざわざありがとうございました。
刑事は目を見開く。
零 ・・・どうかしたんですか？
警察 いや、ここにも丁寧な人がいるんだなーと思ってね。
廉 言っとくけどそいつ、郷田と工藤ぶっとばしたやつだぞ。
警察 え・・・。
教室
廉 あいつら。
竜 なにが目的なんだ？
零 私たちへの復讐、だろーな。
隼人 じゃあ、喧嘩するしかないのか？
大和 でも、零以外勝てねーだろ。
竜 同感。
廉 じゃあどうするよ？
零 私がいるときは私が相手する。だけど、多分あいつらは皆を狙うだろうな。誘拐とか、監禁とかしそうだ。
気を付けてね。
竜 ああ。
隼人 って言っても、
タケ この状況はキツいよね・・。
隼人達が今日は用事かあると言う竜と零抜きで帰っていると、急に例の奴等が出てきて、あっという間に囲まれていた。
ツッチー どうする隼人、大和、廉。
大和 どうするって言われてもな。
廉 どうしようもねーよ。
隼人 あ。一つだけある。
日向 へ？
クラ 嫌な予感しかせえへん。
イッチー ほんまにな。
隼人 神谷、合図よろしく。
神谷 え？おれ？
本郷 ごちゃごちゃうるせーんだけど？
本城 神谷、早く。
隼人 フォーメーションBで。
クラ やっぱそうくんのか。
神谷 ・・せーの‼
皆がバラバラに走り出す。幸い、この技を一度見ているアイツはここにはいなかったので、本郷は混乱している。
全員が無事に奴等を撒いて零の家に報告にきた。零は自分の部屋に案内した。
零 お前ら、大丈夫か？
隼人 なんとかな。
零 ほら、スポドリ。これくらいしかなかったけど。
クラ 充分や。
本城 あざす。
零 次は絶対本気で来るだろうな。・・・仕方ない、兄貴達に頼んどくか。
大和 兄貴？
廉 タケ、こいつ兄貴いたの？
タケ いや、知らない。
零 義理の兄貴と、その友達だよ。白金元3Dの奴等。
隼人 え？
神谷 あの伝説の不良？
零 そんな有名？・・・大丈夫、護衛頼むだけ。
その頃。
本郷 くそっ。まただ。
工藤 こうなったら、白金のライバルだった、荒高の奴等とか味方につけね？
本郷 ・・良い考えだな。
ー不良同士の、史上間違いなく最大であろう戦いが、幕を開けようとしていた・・・。ー
慎 ・・分かった。野田、内山、熊、南にも連絡しとく。あと、最近荒高の卒業生が怪しい動きをしてるらしい。気を付けろよ。
零 分かった。ありがと、兄貴。
慎 おう。
電話を切った慎と零は、それぞれが強い視線を前に向けていた。
タケ 竜が拐われた‼
零 え？
しばらくした朝。竜が来ないな、と思っていた零は、タケの言葉で立ち上がった。
隼人 なんでだ？
大和 誰に？
タケ 荒高の奴等とかに。
日向 返してほしけりゃこいって。
ツッチー やべーよ、どうする、隼人、零？
隼人・零 いくに決まってんだろ。
廉 そうこなくっちゃなくっちゃな。
大和 ああ。
隼人 お前ら。
零 いくぞ‼
全員 おう‼
全員が全力失踪で走っていく。途中で零が連絡した白金元3Dも合流して、かなりの人数で倉庫についた。
そこには、一見無傷に見える竜が。あえて何をされたかは書かないが、隼人、大和、廉、零は即座に気付いて、竜にかけよる。
隼人 竜、無事か？
竜 ・・・なん、とか・・。
零 てめえら・・許さねえ・・・！
大和 ・・・うおおお‼
全員が一斉にぶつかった。先端がぶつかった瞬間・・闘いの火蓋は切られた。
零 兄貴、背中頼む。
慎 ああ。
この闘いの中でもクールを崩さない零と慎が背中合わせに闘う。
ツッチー 日向、タケ、いけるか？
日向 ああ。
タケ ったりめえじゃん‼
回転しながら闘うことで、目標を定めさせない闘いをする三人。
クラ いっちー、いくで。
いっちー ああ。
同じかたちでパンチを繰り出す、関西弁コンビ。(笑)
本城 竜、大丈夫か？
神谷 よってくるんじゃねーよ。
竜を助けだし、たかってくる雑魚達をキックで追い払う、神谷と本城。
廉 もうへばってんじゃねーよな？
大和 ったりめえだろ？
互いに励ましないながら拳を振るう、廉と大和。
隼人 お前もう大丈夫なの？
竜 こんなところで、へばってられっかよ。
満身創痍の体なのに、鬼のような強さの竜と、竜をカバーしながら闘う隼人。
そして、何より。
野田 おらあっ‼
南 社会人だからって、なめんなよ？
熊 ヤンクミの教え子守るためなら、容赦しねーよ。
内山 俺らの後輩だからな。
慎 ・・・。
零 よっと。
先頭で闘う白金と零のお陰で、この闘いは赤銀側が有利だった。