ごくせん

□7話
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零 ちょっ・・・緒方くん⁉
大和 大和。
零 へ?
大和 大和って呼べよ。
零 大和・・?
大和 ごめん・・・。
そういって大和は私を離してくれた。
大和 このこと、竜達には秘密な。
零 うん。
大和 じゃあ、あとで。
大和は教室に戻っていった。
零 なんであんなことしたんだろーな。
・・・戻るか・・・。

教室

隼人 零・・・なにしてたんだ?
竜 大和もな。
廉 なんかあいつら怪しくね?
ツッチー それ俺も思った‼
竜 いや・・・大和はお前らと違って賢いからあいつに手ださねーよ。
神谷 いや、地味にひどいぞ竜‼
教室は笑いに包まれる。
そのなか、隼人はなにか考え込んでいた。

放課後
隼人 零、話があんだけど。
零 なに?移動する?
隼人 ああ、屋上行こうぜ。

屋上
隼人 ここで大和となにしてた?
零 別に。普通に喋ってた。
隼人 嘘だろ。・・・言うつもりはねーの?
零 ない。
隼人 ならしかたねーな。
零 隼人・・?
私はキスされていた。触れるだけの、軽いキス。
零 やめてよ。
隼人 ・・・俺はお前のことが好きだ。あの頃から、ずっとな。
零 ・・・隼人、やっぱ変わってないね。不良になってたから、不安だったけど。
隼人 ・・・?
零 私は、初恋さえしたことない。だから、好きとかはわかんない。けど、竜と隼人は、いつまでも一番大切な人だよ。
隼人 そっか・・・帰るか。
零 うん。



理事長室
教頭 今月に入ってから喧嘩が七回怒っていますね。
理事長 ええ。・・・教頭。掃き溜めのゴミは放置しておけばまた風邪に乗って広がります。今の内にすてなければ。
教頭 ・・といいますと?
理事長 次問題を起こしたら、全員退学です。
教頭 了解しました。
教頭が出ていく。

理事長 さて。
電話をかけ始める。
理事長 もしもし、じつはですね。
なんと3Dの連中に絡んで欲しいといっている。何件かかけ終わると、理事長は気味悪く笑った。

零 はー。
隼人 零、どうした?
零 いやさ、なんか理事長が変だなーと思ってさ。
ここはカラオケ。そのなかで零はパソコンをいじっている。
零 みんな、見て。
一同 うん?
竜 これなんだ?
零 理事長の部屋にしかけた小型カメラと音声レコーダー、あいつの電話にしかけた盗聴器のデータ。
クラ そんなもんいつの間に・・。
零 つくった。
神谷 まじかよ。
零 とにかく、ほら、ここ。かなり電話してる。
市村 あ、ほんとだ。
零 なんかあやしいなと思って電話番号分析したら、全部やくざ関係なんだよね。
大和 え?
タケ つまりどういうこと?
零 内容聞いたら、私たちを喧嘩させて、退学させようとしてんだよね。
廉 理事長黒・・。
竜 ・・どうする?
零 取り敢えず、逃げよう?
隼人 そうだな。様子見だし。
大和 そろそろ帰るか。
ツッチー そうだな。

やくざ おい、お前ら。
零  早速きたよ。
隼人 ・・・フォーメーションBで。そのまま帰宅。
一同 了解。
私も一通りフォーメーションは教えてもらった。
隼人 せーの‼
全員が一斉に走り出す。バラバラに。わたしはそのまま走って帰宅した。
零父 零、お帰り。
父とはあの日以来、それなりに和解した。
大和に慰めてもらったことを思い出しつつ、父に聞く。
零 お父さん、私に退学してほしくないよね?
零父 もちろんだ。
零 お爺ちゃんも。
零祖父 うん。
零 なら、一つお願いがあります。


零 おはよう。・・・どうしたの、ツッチー、日向、神谷?
廉 別の、ヤンキーにやられたんだよ。
生徒 やり返しに行こうぜ、大和、廉、隼人、竜‼
零 みんな、はなしがあるの。
私は昨日の理事長の話をした。
零 理事長の思うつぼにはなりたくない。
生徒 ・・・じゃあどうすんだよ?
零 実は、父さん・・総理大臣と、お爺ちゃん・・警視総監に、調べてもらってるんだ。だから、大丈夫。もう少し辛抱しよう?
一同 ・・わかった。

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