リクエスト小説

□私の前だけで
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今日はオフ。今は寮の自分の部屋でゆっくり過ごしてる。

〜♪

…あ、まなかからLINE


“雨やばいよ”


…え?…あ、ほんとだ。え、やばくない?
さっきまであんなに天気良かったのに
めっちゃ降ってる


“ね。ほんとにやばい”

“瑠依がさ”


…なんでここで瑠依の話なの


“コンビニ行ってるみたいだけどまだ帰らなそうだね”

“そうなんだ”

“お迎えしてきたら?”


…は?なんでお迎えしなきゃ……っていうかコンビニに傘売ってるじゃん。


“コンビニに傘売ってるじゃん”

“そっか〜”


…ほんとになんなんだ


“まぁ、りささん次第で〜す”


何がだよ。ほんとになんだ、今日のまなかおかしいな(いや、いつもはっちゃけてておかしいかな?)。なんか怪しい。


…ちょっと自販機行ってコンポタ買ってこよ。



…ピッ、ガタッ

コンポタはやっぱりクルトンじゃなくてコーンだよね。


ガチャッ


「…!……え、」

『はぁ……はぁはぁ…』

「…瑠依?」

『はぁ…はぁ……?りさ…?』

「どうしたの?びしょ濡れだよ?」

『いや……コンビニ…行って…はぁ…はぁ……雨めっちゃ降ってて……それで……ダッシュで帰ってきた…はぁ…はぁ…』

「コンビニで雨宿りしとけばよかったのに…」

『だって……はぁ…早く帰りたくて……はぁ…はぁ…』

「大丈夫?とりあえず落ち着いて……」

『…うん、……はぁ…はぁ…はぁ………ふぅ……』

「落ち着いた?」

『…うん』

「とりあえずさ、部屋戻ろ?」

『…はぁ…鍵閉まってるけど…鍵、寮母さんに預けて……部屋入れない……』

「…えっ?」

『…りさ…部屋入れて?』

「なんで寮母さんに預けたの?」

『…スペア作ってもらってて……それで……』

「そっか、分かった。」

……鍵なくしちゃったんだね…
とりあえず風邪ひかれても困るから部屋に入れてあげよう。


「どうぞ」

『…お邪魔します……』

「タオル取ってくるから待ってて」

『うん…』


ついでにシャワー貸してあげようかな


「はい、シャワー浴びてきな。風邪ひいても困るから」

『…ありがとう…』

「着替え、出しとくから」

『うん』

「……あっ、」

『…?』


…瑠依のオールバック…かっこいいな…


「…いや…///早く入ってきな///」

『…?うん』


…それにしてもすごい雨だな…
服もびしょびしょ…靴まで…
…洗濯しとこ


『…ふぅ…りさ、ありがと。』

「……///」

『…?どうかした?』

「…それ、」

『…ん?…あぁ、これね。たまにするんだよ。オールバック』

「……かっこいい」

『…///ありがと』


…なんか今日おかしいな私。思ったこと素直に言ってる。


「……瑠依のそういう所が…すき。」

『……えっ?』


……えっ?今なんて言った?…やばい


「……///」

『…りさ…』


…あぁ、帰っちゃうパターンかな……最悪。


『……私だってりさの事が好きだよ』


……何でこんなにさらっと言えるんだ


『…りさ、すき、ならさ付き合おうよ』

「……うん///」

『よろしくね、りさ』

「…うん……ねぇ、瑠依」

『ん?……っ、』

「…ん、///よろしくね。欅1のイケメンさん。」

『…なっ!私そんなイケメンじゃないからな!』

「…じゃあ、私の前だけでイケメン見せてよ」

『……分かった…こっち向いて』

「…やだ」

『…強引に向かせた方がいい?』

「……!っ、」

『…ん…ふふっ素直にこっち向いてくれたね』


…ほら、そういう所がイケメンなんだっつの…


『よろしくね、欅1のツンデレさん。』

「…ツンデレ…じゃない」

『じゃあ、私の……前だけとは……言えないけどな……う〜ん…』

「…じゃあさ、瑠依の前だけでツンとデレどっちも見せてあげる」

『ははっ!それがいい!』

…そういう無邪気な所も好き。全部好き。


「…瑠依」

『ん?』

「…好き。大好きだよ」

『…///私も大好き』

「……じゃあ、証明してよ」

『ツンとデレどっちなんだか…』

「……え、…っ!ん…!」

『……っ…これでいいんでしょ?りさ』

「…///」

自分で言ったのに……めっちゃ恥ずかしい……

『…これでも十分恥ずかしいからね…///』

イケメンの照れが見れるのは私だけかな…
やっぱり私はいつまで経っても瑠依にぞっこんだ。


end
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