D.G-SS

□お菓子の家
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「お菓子の家が、あったらなぁ」

ぽつり、アレンが呟いた。

「何ですって?」

「だから、お菓子の家です」

「何を荒唐無稽な……」

呆れ顔の監査官に、いいじゃないですか、単なる夢ですと彼は小さく笑って返す。

「仮に、そんなものがあったとして、どうするつもりですか君は」

全部平らげる気かと胡乱げな視線を寄こされて、少年は目を細め、やんわり微笑んだ。

「新居にしますよ?」



―可愛らしく、キャンディを飾って。








「お菓子の家が、あったらなァ」

ぽつり、ロードが呟いた。

「あん?」

屋敷のテラス。

小さな『姪』の漏らした言葉を、ちょうど茶器に手を伸ばした所だった『叔父』が聞きとがめた。

「だから、お菓子の家ぇ」

「…そんなもん、どうするつもりだよ。お前」

まさか食いたいとかいうんじゃねぇだろうなと訝しげに返された少女は、何処か妖しげにクスリと微笑った。

「罠にするよ?」



―綺麗ェにキャンディでも飾って。









「「あーあ、お菓子の家が、あったらな」」



同時刻。違う場所、違う相手の見ている前で。

それぞれが、互いを想って呟いた。





お菓子の家



そこにキミと居れたら素敵だね




END

ーーーーーー




リンク→アレン→←ロード←ティキ

とか、大好きです。

ウチのアレン様とキャメ嬢は、決して一緒にはいないのに、一番深い所で繋がっている感じ

蓮夜さまに捧ぐvvvv

(っ´∀`)っ))
いつもありがとうございますvvv

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