種
□月の上に立って
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オーブから見た月は間違いなく
本物だった。
けど、それを僕は心のどこかで
否定していた。
違う、違う、違う。
アレは違う。
だって…
「わからないんだ」
オーブから見える月は自然の一部で
それは僕達には予想のつかないもの。
そこには懐かしさも、温かさもなくて
あるのは漠然とした恐怖。
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