泊地日和

□始まった戦い
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「英国政府からの連絡です。『本国は貴官の申し入れを受け入れる』らしいです。」
通信妖精さんが駆け込んできた。
向こうからの指示は、とりあえず、

英領インド帝国カルカッタに来い。

らしい。

艦内放送を始める。
「総員に告ぐ、本艦隊は英領インド帝国カルカッタに向かう。総員配置につけ。」
艦を英領インド帝国、カルカッタに向ける。
「甲板要員にこれに付け替えろって渡してきてくれ。」
阿武隈にレパルスで貰った手作りのユニオン・ジャックを渡す。
「これで、戦争が終わるといいですね。」
「あぁ。これだけは理解してほしい、これは祖国を裏切り祖国を救う。相反することをしているのだから、私は大犯罪者だ。」
「もしそれで提督が処罰されるならみんな喜んでついていきますよ。ねぇ、神通さん。」
「当然です。これは私達、あの戦争の一員としての贖罪という意思があるのですから、私達もついていきます。」
ほんと、申し訳ないな。お前たちにせめて一時的でもいいから平和を見せてやりたいよ。
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