約束

□世界へ
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ワイズ・ゲルテナ展

そう書かれたチラシとチケットを持ち、美術館の中へ入った

美術館は好き

綺麗な絵や不思議な絵、ちょっぴり怖い絵など色々あるから

受付の前で、親子連れを見掛けた

あの風景は叶うことのない夢
絵が嫌いな両親は絶対に連れていってくれなかったから

それにしても、あの子綺麗

一人娘かな

栗毛色の髪に紅色の瞳
ちょこちょこ入る、紅色が印象的だった



やっぱり好き

一階から順に作品を見て行く

見覚えのあるものからなかったものまで、色々あるから作品を知っている私でも楽しめる

二階へ行くと、見覚えのある人が絵を見ていた

あー…名前なんだっけ…

私が彼を見ていると、先程の女の子も彼を見ていた

あれ?

女の子は、下の方へ進んでいく

女の子の姿が消えると、チカチカと照明が点滅する
そして音楽が消え、人の気配もなくなった

「あー、ヤバイ」

さっきの女の子まだいるかも…
探さなきゃ!


走り回り探すが、すれ違いになっているのか分からないけど見つからない

女の子が行った方へ行くと、『絵空事の世界』があった

絵の下に青い絵の具で文字がかかれ、床においでよイヴと書かれてあった

イヴ?

青い絵の具の文字を見ると、下においでよ秘密の場所教えてあげるとある

文字の通り下に行くと、『深海の世』の回りにあった柵がなくなっていた

青い足跡もあった

「行こう」

『深海の世』に飛び込んだ
バシャンと音がして、目を開けると階段があった

階段を降りる

「何処に行ったかな?」

取り合えず、右に進む
文字を無視しながら奥に行くと、花瓶に真っ白の薔薇が差してあった

「白薔薇…」

薔薇の花弁を数える

1、2、……15!?

多い!

張り紙を見て行く

薔薇と私は一心同体か

「あれ、空いてる」

左に進むと扉が空いていた
やっぱり、あの子は此処に来てるんだな

女の子の後を進んでいき、虫の絵画の部屋、猫の口を猛唇の口を通っていく

ギ、ギロチン

落ちてきたからビビったよ!
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