跡リョ短編

□跡部景吾誕生日小説
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部屋にうっすらと響くペンを走らせる音。
そして心地よい温度。
俺は景吾を待ってるはずなんだけどいつのまにか眠りについてしまったみたいだ。



『ったく...おい、リョーマ起きろ。』

かすかに聞こえる声

『ん?けぃご?...あぁもう仕事終わったの?』


『終わったぜ。もう行くか?』

『お疲れ様。誕生日くらい休ませてくれてもいいのにね、いいよ行く』

『まぁな。』

ちょっぴり罪悪感に襲われた。
誕生日でも仕事を頑張ってる景吾がいるのに寝ちゃったから。
だからいつもは俺からしないけど手を握った。

『あん?珍しいじゃねぇかお前から繋ぐなんて』

『寝ちゃってたからそのお詫び。』

『あぁそうだな』

そういい景吾は手を離し俺を抱き寄せるように歩き出した

『こっちは恥ずかしいのかよ。』

『笑うなあほ』

『まだまだ子供だな』

『ほんとっうるさいよ。もう』

いつも通りのやり取りをしている間に
景吾の家に着いた。
お出迎えはいつまでたっても慣れない
それでまいつも通り景吾の部屋に行く

『ねぇこれ!』

小包を景吾に押し付けるような感じで渡した。

『ありがとな』

俺の頬に触れるキスをおとし、リボンを解いた

景吾にプレゼントしたのは王冠の付いているネックレス。

『リョーマ着けろよ俺様に』

『はいはい』

身長をさりげなく合わせてくれるところは紳士と言うべきなのか俺にはよくわからない
シャンプーの匂いに俺はものくごく落ち着いた

『ん...できた。似合ってるじゃん王冠ってとこが景吾らしいね』

『あん?当たり前だろリョーマが選んだんだぜ?』

『それもそうだね』

『リョーマ。俺様の使ってるシャンプーやるよ。今匂い嗅いでただろ?』

自分でもわかった。
顔に熱が集まることを


『ありがとっっ』

『顔真っ赤だな。』

ぷいっと俺は横を向いた

コンコンとノック音が聞こえた

『景吾坊っちゃまディナーの準備がてきましたが』

『今日は部屋で食う。』

『かしこまりました。』

すぐに料理が並べられた

『坊っちゃま良かったですねネックレスの方』

『そうだな』

にこやかに笑う執事さんは一番長い付き合いなのだと思う

そして出ていった

『改めて誕生日おめでと。景吾』

『あぁ。』

ジュースの入ったグラスを合わせた。
そして食事に手をつけた


『景吾さ、食べるの上手だよね。俺ナイフとか上手く使えないんだけど。』


『小さい頃から教わってるからな。今度教えてやるよ。そうじゃねぇと俺様が恥ずかしいぜ』

『でもこんなことは家じゃないとできないね』

『はい。』

景吾の口の前に一口サイズに切ったステーキを差し出し

『恥ずかしがり屋なお前には家じゃねぇと出来ねぇな 』

そういってフォークから食べた

『リョーマも食うか?』

『うん。』

『ほら、』

『ん...おいしい 』

『沢山食えよ成長期になるためによ』

『うっさい!』

くくくとお腹を抑え笑ってた
こんなに景吾が笑ってるのは初めてかもしれない。


『ケーキ食うか?』

『うん。』


景吾の手を取ってベランダに行くと既にセットされていた。
紅茶もまだ湯気がたっていた

『ねぇ、なんかさ俺が誕生日みたいじゃん、エスコートとかされてるし』

『こっちのがしょうにあうんだよ。それに、好きなやつと過ごす誕生日なんかは初めてなんだよ』

だから景吾はいつにもまして笑ってるのかな
月も綺麗。
俺神無月について調べたけど正直よくわかんないし
分かったのは神様が出雲に行くことだけ。
なら月の中の神様は景吾でいいって考えた
だからこんなにも輝いてるのかな

『リョーマ。最高の誕生日をありがとな』

『俺だって景吾の初になれて嬉しいんだから』

今年のケーキはベリーケーキ。
来年は何ケーキなんだろ。
なーんてね
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