鳳リョ短編

□リョーマ誕生日話
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『リョーマ。お誕生日プレゼント何がいい?』

『今日誕生日の人にそれ聞くの?』

『二ヶ月考えても思いつかなくてもうその日に聞けよって言われたので…』

『ならさ、長太郎の時間ちょうだい』

リョーマの一言に驚いた。
俺の時間…か

『そんなんでいいの?』

『だって明日一緒にいれないじゃん。クリスマスプレゼント一緒に買おうよ』

天使…なんてぼそっと呟いたらやっぱ帰るなんて言われちゃうよね。

『じゃあ行こっか。でもそのまえに』

Happy Birthdayリョーマ。そう唱えるように言って唇を奪った。

『不意打ち辞めてって言ってるのに…早く行こ!』

最近嬉しいこと。リョーマが自分から手を握ってくれること。
テニスやらなかったらこの子とも会えなかったよね
テニスに感謝っと
しばらくしリョーマの入ったお店を眺めていた。

『ねぇ長太郎これ買おうよ。』

手にしていたのはラケットのキーホルダー。

『いいね。じゃあ買おっか。』

リョーマの手からキーホルダーを二つ取り上げレジでお会計を済ませ片方をリョーマ渡した。

『アリガト』

『どういたしまして。やっぱラケットケースにつけるよね?』

『うん。』

それからは街を眺めながら歩いた。
もう時計は22時を指していた。


『もう帰らないと補導されるよね』

『ほんとだ…帰ろっか。』

リョーマの家まで見送った。

『送らなくていいって言ったのに』

『俺に心配させないでよ。怖いんだから』

『過保護すぎだけどね。』

『そうかもしれないね。じゃあリョーマおやすみ。』

『おやすみ長太郎。』

リョーマが確実に家に入るまでを見届けて自分も家路に戻った。
楽しい時間をありがとう。そしてお誕生日おめでとう

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