鳳リョ短編
□不安
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同じ県に住んでいる。
している部活も同じ。
だけど学校。学年が違う。
だから会える時間は限られる。
常に俺は長太郎が俺に飽きてないか心配になる。
でもそんな彼と今日はデートをする日。
楽しみだな。なんてかんがえながらゆっくりと準備に取り掛かった
あと30分。
俺としては早く準備した方だ。
ため息をついてベッドに体を預けた。
ぼーっと天井を見上げていたらコンコンコンとノックがされた。
基本いつもドアノックなんてされない我が家であるため少し違和感を感じた
『はーい。てか誰?』
『お邪魔します。』
現れた人物は後で会う予定だったはずの相手…。
『長太郎!?何でいるの?!』
『久しぶりに会えるから早く来ちゃって外で待ってたらお母様のお声がかかったからお邪魔させてもらったんだよ』
『はぁ…電話してくれれば良かったのに。』
『まだ準備してないかなぁって思ったから』
『何それむかつく。』
ごめんねなんて笑ってみせる長太郎。
聞いてみてもいいかな…
『長太郎…。』
真剣な眼差しで彼の目を見て少し小さな声で言った
『俺のことさ…今でも好き?』
『リョーマどうしたの?』
『いいから答えて。』
にこっとわらって大好きだよ。と答えてくれた
『どうしてそんなことを聞くの?』
『俺さ。長太郎といれて幸せ。だけどそんな幸せが恐くて…。』
語尾に近づくにつれ声量は小さくなっていった。
『恐がらないでそんなこと。そんなことよりもさ…』
俺は長太郎のことを知っかりとみた。
『幸せを失うことを恐れるよりも、幸せが永遠に続くことを願おう?絶対に俺が叶えるから。』
自然と目から涙が出てきた。
『リョーマ…泣かないで』
ハンカチを取り出し俺の涙をふきながら今日の予定について聞いてきた。
『目が赤いからリョーマの家にいる?予定通り外出る?』
『外に出かけよう。もう大丈夫だし。』
『じゃあ行こっか。』
手を握って家を出た。
『ねぇ長太郎。
大好き』
『俺も大好きだよ。』