跡リョ短編
□リョーマ誕生日話
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今日はクリスマスイブ。
そしてそれ以上に大切なあいつの誕生日。
寒い風邪の中キラキラと光るイルミネーション。
大きなツリーの前でアイツを待つ。
車で迎えに来るな…って言われちまったら仕方ない
約束の時間をすぎてもまだ来ない。
そして俺様に近寄ってくる女ども…
リョーマもこんな目にあってんじゃないかと立ち上がったらチャームポイントの帽子を見つけ人混みをかき分け手を掴んだ。
『俺様を待たせるなんていい度胸だな。』
『あんたが女に囲まれてたんでしよ?』
『口の減らねぇ野郎だ。とりあえず人の少ないとこ行くぞ』
俺はリョーマの手をしっかりと握り直し人気の少なそうな公園へと向かった。
『Happy Birthdayリョーマ。』
小さな箱を彼に渡した。
『開けていいの?』
『あぁ。』
ゆっくりと蓋を開けた。
『指輪?』
『左の薬指にな?』
そういえば一気に顔が赤くなっていった
『だから最近指よく触ってたわけ?大きさぴったしだし』
『当たり前だ。何年かしたから本物の結婚指輪やるよ。』
『待ってるから…あ、景吾早いけどさメリークリスマス。』
『明日は会えねぇんだもんな。俺からもだ。』
2人で同時に…と思い開けたら同じものが入っていたそれは“バッグチャーム”
そしてただのチャームではなく互いの名前が彫られているもの
『景吾。これって偶然だよね?』
『当たり前だ。』
お揃い、なんて笑い合えるなんてなんて最高な事なんだろう。
生まれてきてありがとう。その気持ちを込めてリョーマにキスをした
『愛してるぜ。』
『俺も。』
聖なる日に聖なる誕生日を。
Happy Birthdayリョーマ。