鳳宍短編

□鳳長太郎誕生祭記念
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どきどき,そわそわ…こんな気持ちになるのは初めてだ。

いくつになっても誕生日が嬉しいのは確かだ

だが,今年は1つ違うことがある

それは俺に“恋人”がいること。

今日はバレンタインでもあるからイベント盛りだくさんということになる。

今日もその人を迎えにいく
これは付き合う前から続けている日課

今日は既に外に立っていた。

『宍戸さん,おはようございます』

『はよ、昨日の夜も言ったけどおめでとこれとこれやるよ』

そう,宍戸さんは昨日の0時丁度に“おめでとう”って言ってくれた
そして2つの箱を差し出された。

『ありがとうございます』

目で俺は宍戸さんを訴える
すると彼は今日だけだからと言って口付けをしてくれた

学校につけば口々にお祝いの言葉とプレゼントをもらった
毎年氷帝学園のR陣はバレンタインに女子に追いかけられる。
それが嫌で跡部部長に訴えたら俺と宍戸さんには渡すなと生徒に行ってもらえた。

ほかの部員が部室から出ていった。


『宍戸さん。コレ開けてもいいですか?』

『あぁ良いぜ』

リボンを解き箱を開けると大量の飴。
その中で一つだけ輝いているモノ。

それを手でとってみると小さなピアスだった。

宍戸さんを見ると穏やかに笑ってこういった

『穴開けるのは恐かったから辞めたけど,ここならここなら良くないか?』

制服のネクタイを見せてくれた。
そこには太陽に反射して光る同じピアスがついていた。

俺も同じところにつけてもう一つの箱に手をつけようとしたら取り上げられ目が点になった。

『折角だし食べさしてやろうと思ってな』

宍戸さんがリボンを解き,箱を開けたらガトーショコラが入っていた

『ほら,長太郎。』

『ん…宍戸さん。やっぱお嫁さんに今すぐ来てください。』

『いきなりだなほんと…』

甘すぎず絶妙なバランスのガトーショコラに俺の舌が元気になった

『長太郎。満足してくれたか?』

『はい!物凄く。本当にありがとうございます』

これからもよろしくそう言って2回目のキスをした。

_____宍戸さん,今までの誕生日で一番嬉しかったです
9月楽しみにしていてください

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