鳳宍短編

□たまごやき
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俺らは今、お弁当を作っている。
絶賛成長期の長太郎。
俺もそうだと嬉しいけどよ。

そんなふたり分のお弁当の量は一般より少し多い。

一緒に作り、お弁当箱に詰めていくが中々隙間は埋まらない。
その前に何でお弁当作ってるんだっけな俺らは。

昨夜のことか。


『宍戸さん!お弁当明日作りませんか?』

『どうしたんだよいきなり。』

『学食じゃなくて久しぶりにお弁当が食べたいんです...』

『わかったよ...』

『凄いたのしみです!宍戸さんとお弁当作れるなんて...』

『よかったな』


こんなやり取りしたんだっけな。

『宍戸さんどうしたんですか?』

『あ、わりぃ。ぼーっとしてた』

コイツの事考えてたなんて言ったら
学校すら行くことも出来なくなっちまう...

『気をつけないとだめですよ?危ないですから...』

すげぇ心配そうな顔で見てるなコイツ...少し笑えてきたぜ

『分かってるぜ長太郎...』

『笑い事じゃないですよ!!』

『分かったから早く作るぞ長太郎。』

はい!と返事をして自分の持ち場へと戻っていた。
俺はトマトのヘタを取っていた。

すると長太郎がタコのウインナーを見せてきた

『可愛くないですか?片方に帽子付けて身長もちゃんとやったんですよ。』

片方は少し大きく、もう片方は少し小さくのりが頭に巻いてあった。

俺と長太郎ってか...
恥ずかしいヤツだぜ。

『おい長太郎できたぜ』

俺のやる事は終わった。
そして長太郎はその具もお弁当箱へと詰めた。
だがまだ隙間があった

『宍戸さん!たまごやき作りませんか?』

『あぁいいぜ』

案外楽しいもんなんだな料理って。
俺と長太郎で1つずつ作り、2つ切り取っていれるみたいだ。

できた出来た...。

2人のお弁当が完成した。

そして、学校へと向かった



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