立海×立海

□ガムとキス
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『なぁブン太。いつもガム噛んどるけどそんなに好きなんか?』

『好きだからいつも噛んでるに決まってんだろぃ?におーも食うか?』

『いらん。』

そ、なんて返事をしながらまたぷくーっと風船を作った。
俺からしてみればこのガムは邪魔な物ぜよ。
例えば…無性にキスしとうてもガムがあったら邪魔で出来んしのう。どうにかできんのか。

『何見てんだよ…』

『ん?あぁ。キスしとうても口のが邪魔で出来ないんじゃ。』

『ん…キスしていいぜ。』

ぱちんっと風船を割ったと思えば一言。
まぁどうせ…

『したらなんか奢れって言うのがばればれぜよ。』

『ッチ…バレてたか。』

『詐欺師を騙そうなんぞまだ早いぜよ…けんど何が欲しいん?言ってみんしゃい』

へへっといかにも少年のような笑みを浮かべ“肉まん”と返してきた。
当たり前のように俺は買うわけで…
つくづく俺はブン太には甘いと実感されらせた

『んで、におーキスしねぇの?』

『あぁ。勿論するに決まっちょる。ここでしてもええんか?』

ここは帰り道。人通りもそこそこ多い道だった。焦ったようにアホだの罵倒の声が飛んできた。

『やかましいのう。ほんだらあっち行くぜよ。』

人通りの少ない小さな広場へと足を運びベンチにすわった。
そしてブン太を見つめていた

『ん…早くキスしろよ…ガムも吐いただろぃ?』

『すまんのう。可愛くて見惚れちょった。』

『恥ずかしいやつだよなお前っ』

『ん…。青リンゴの味がしたぜよ』

『いきなりすぎだろぃ!』

『だって早くしろみたいな事ゆーたんぶんちゃんじゃき。』

相変わらず面白い反応をしてくれる奴じゃ。一緒にいても飽きんしかわええし。おまんとおるのが一番落ち着くしのう。


『ブン太。愛しとーよ。』

『だから…いきなりはやめろって言ってんだろい』

顔を真っ赤にする辺りもまた新鮮でええのう。

『でもさ。俺もお前のこと大好きだぜ…』

『あーもうかわいすぎじゃ。』

『うわっぁ抱き着くなってッおいっにおっ』

愛しとるとは言ってくれんかったけど大好きって言ってくれたんは満足ぜよ。
おまんは一生離さんから覚悟しんしゃい。



れん様 リクありがとうございました!
なんかぐだぐだでごめんなさいっ!

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