とある日の創造者と破壊者

□オオカミ少年の話
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アルトアルノ「ミシミシ★マママ★セノセノ★ルー・・・カマン!!」

ミシマセノル「なめてんですか?」

A「なめてないっ・・・・・・けど、バカにしてはいる」

M「箔ッじですよ!もー;いつもいつも無意味に呼び出して。どうせ今日も『用は無いけど呼んでみた』ってヤツですか?そんな事ばかりしていると、いざという時に来てもらえなくなりますよ。嘘付きの羊飼いの話を知らないのですか?」

A「???(きょとーん)」

M「コホン……。ある羊飼いの少年は嘘好きで、毎日悪戯に『オオカミが来た、助けて』と大人を呼んではからかっていました。ところがある日、本当にオオカミが来た時、羊飼いは大人達に助けを求めましたが、もう騙されないぞと誰も羊飼いを信じてくれませんでした。そうして羊飼いの羊は、みんなオオカミに食べられてしまいました。ちゃんちゃん」

A「オオカミ一匹が一日で羊を全部食べたのか?そのオオカミの一日の摂取量がすこぶる怖いっ!」

M「童話に突っ込まないでください;確か一匹で、とは書いてませんし、オオカミは集団行動するのできっと群れで来たのでしょうね」

A「よく少年は逃げ切れたな。どういう脚力か」

M「きっとオオカミ達が羊に夢中になっている隙に逃げたのでしょうね;;;・・・そもそも、この話は『普段から嘘をつくと信用されなくなる』という教訓を伝えたいのであって、その他に関する細かいところはどうでもいいのですよ!;;」

A「フ。・・・・ミシマセノル君よ、嘘つきの羊飼いの少年はね、きっと、寂しかったのさ・・・」

M「はい?;」

A「大体、聞いていれば物語に羊飼いの親が出て来ないじゃないか。オオカミ事件の時になっても登場しないとなると、これはもう少年は孤児なのだろう。きっと路頭にさ迷い、牧師を頼って羊飼いにしてもらったのだろうね。けれど毎日もくもくと物語らぬ羊の世話をしているのが寂しくなって、そこで誰かに構って欲しいあまり嘘をついては大人の気を引く事を繰り返したのだ・・・。それに気付けない大人達、そうでないにしろその羊飼いを諭してやれない無能な大人達がもう冒頭から悪印象だった・・・・(涙)」

M「あ、あの!;・・・ちょっと・・・いや、・・・ええぇ??;;;;;」

A「で、その物語と私が、どう関係すると?」

M「何が言いたかったか、ちょっと忘れてしまいました・・・」

A「私も今日は何で君を呼んだのか忘れちゃったな。確か何か用があったんだ」

M「あ、今日は用があったんですか」

A「用があったんですよ」

M「忘れるくらいだから、きっと大した用ではないのでしょうね」

A「失敬だな君!例えばロマニんにお花が咲いたくらい凄い情報だったんだぞ!」

M「例えば、でもうすでにげんなりなんですけど・・・」

A「うーん、うーん、ぬぬぬーーー・・・・・・ハッ!思い出した、そうそう、そうなのだよ!」

M「はいはい、なんですか?;」

A「2日間の激しい雨が止んだ今朝、わき道の草つゆが太陽にキラキラと輝いて綺麗だった♪」

M「で?」

A「報告は以上だ(やり遂げた顔)」

M「なめてんですか?ぶちますよ?」

A「ぶっちゃやだ」

おわり★
 

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