漆黒の悪夢

□純黒の悪夢 -壱-
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明かりもつけずに一人、黙々と作業をしている人物。何かを見つけると、ジーッと見つめそれが終わったのか今度は5色の単語カードみたいな物を取り出した。扇形にすると5色の色を見るため目をカッと開いて見ようとした時急に部屋が明るくなり人が入ってきた。
『そこまでだ。机から離れて手をあげろ』
と言うと公安の者のうち先頭に立っている風見がふっと笑うと言った。
風「お前達の動きはお見通しだ。」
しかし、手を挙げていた女性はこんな立場にも関わらずにやりと笑うとその部屋にいた公安を軽々と倒すと慌てて部屋を出ていったが途中、人影を見つけ飛び上がり蹴りをいれたが男によって阻止された。男とは公安で潜入捜査をとして黒の組織に潜り込んでいるバーボンこと降谷零。それから攻撃をかわしたり攻撃をしたりと繰り返し降谷の攻撃があたりその衝撃で彼女がつけていたコンタクトレンズのようなものが落ちた。そして、1回倒された風見が慌ててやってくると降谷に声をかけた。
風「降谷さん!大丈夫ですか!?」
零「あぁ。」
だが、コンタクトレンズが外れた彼女を見た降谷は驚き目を見開き呟いた。
零「その目……まさか…!」
風「降谷さん!ズレて!」
そう言うと女に拳銃を向けるとそんなことお構い無しにそのまま走っていき窓ガラスを破った。
零「くっそ!」
そう言うと急いで自分の愛車へ向かった。
女はそのまま高速道路に向かい中に入ると慌てるように携帯を打ち始めた。
"ノックはスタウト、アクアビット、リースリング。あなたが気にしていたバーボンとキール、リキュール…"そこまで打つと後ろから衝撃が置き携帯が助手席まで飛んでいった。

そんな様子を女につけていた盗聴器で公安とのやり取りを聞いていた彼女は口角を上げると同じ場所の屋上から飛び降りるとパラグライダーで飛ぶと高速道路に向かった。時折かけていたメガネで車を追いながら…
同じく、FBIである赤井秀一も高速に向かっており2台を見つけるとそのままスピードあげ追いつく。それに気づいた彼女は少し目を開き呟いた。
「……あなたがいるなんて…まぁ、いっか」
そう呟くと少し上空を飛び回った。
高速道路まで来ると先の方で渋滞が起きていた。
「もしかして…」
少し考えてから決心したような顔になると方向転換をして来た道を戻っていった。
赤井も車を追っていたが渋滞をしていると一足先に気づき途中で車を止めるとライフルを持って外に出た。
一方、ひたすら追いかけ続けていた安室。だが、渋滞に気づかず進み先に気づいた女の車が逆走を始めた為安室も慌てて追いかけた。
来た道を戻っていく女は余裕そうな顔で車を発信させていた…が前方を見てみると一台の車が前を塞ぐようにして止まっていた。そして良く見てみるとライフルを構えた赤井の姿が。女はそれを見つけると面白そうに笑うと言った。
『ライ!!………フッ……面白い、ひき殺してやるよ』
そして、そのまま赤井の方へ向かっていくが赤井も引き金を引き片側のタイヤに弾を打ち込んだ。そのまま車は進みそして壁にぶつかりそのまま海へと落下していった。
その様子を上から見ていた彼女は地上に立つため地上に近づいて行ったが途中で落下した時の衝撃で爆発が置きそのまま飛ばされたが慌てて懐に隠していた玉を投げるとそのまま紐になり1回バウンドして地面に無事着地した。それを赤井秀一に見られていたとも知らずに彼女は穴の空いた壁をちらりと見るとそのまま安室の元へ向かっていった。
その頃、赤井秀一は自分の妻が現れたことに驚いていた。なぜなら最近、彼女は潜入捜査として黒の組織に潜入していたから。だが、驚きながらも後始末を頼むべく赤井は自分の上司へと電話した。安室と話している自分の妻を横目で見ながら…
「久しぶりね、安室」
零「!!お前は…リキュール!」
「見事だったわよ、あなたのテクニック。ただ、もう少し周りを見なさい。渋滞に気づいていたら捕まえられたはずよ」
零「…何が言いたい」
「アドバイスよ……なによ、そんな怖い顔して…かっこいい顔が台無しよ。」
零「……このまま捕まえられることも出来るんだぞ」
「だから、私はFBIだって。」
零「……」
「まぁ、いいわ。そのうち信じてもらえるでしょ。じゃあ、早めにここを離れなさいよ、…バーボン」
零「!!」
と去ろうとしたが途中で歩いていた足を止めると振り向かずに言った。
「いい加減、秀一と仲良くやってくれない?」
そう言うと穴の空いた壁の淵に立つとそのまま飛び降りた。それを見た安室と赤井。だがすぐにしたから黒いパラグライダーが上がってきて赤井は少しだけ口角を上げると携帯をしまい安室は驚きながら車に乗り込んだ。

女はというと傷だらけになりながらもひたすら歩いていた。途中で行き止まりの道に来ると顔を上げた。女の目の前には5色のスポットライトを浴びた観覧車が。そのスポットライトを見た女は目を大きく見開き頭を抑え苦しみ出すとそのまま叫び声を上げた……
 

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