世界を彩る
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けれども害はないものだと説明すれば、納得してくれたようだ。
助手席に吉継。
後部座席にその他を乗せ、車を発進させた。
独特の尻を叩く感覚に懐かしさを覚えるが、彼らは落ち着かないようでそわそわしている。
「道中質問があれば言ってください。答えれるものには答えますから」
そう告げればその瞬間から飛んでくる質問。
なぜ地面が灰色なのか、車の原動力はなにか、あの点滅する三色はなんなのか。
当たり前に答えられるものから中々に難しい質問まで様々なそれ。
あまり遠くないはずの道のりで答えきるのは難しいが、善処しようと努力した織星は現地に着く頃には心なしかげっそりとしている。
けれどそれに反し自分の中の疑問を一つずつ解決できた四人はスッキリとした顔をしていた。
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