石楠花物語小学校時代

□小4時代
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⚪博物館
   麻衣たちが見学している。

宮坂先生「それではみなさん、自由時間なので12:30分まで好きに行動を、但し班ごとしてください。時間になったらここへ集合するのです。いいですね。」
全員「はいっ。」

   麻衣、磨子、横井、末子、丸山修の班。

丸山「よし、行こうぜ。何からやる?」
麻衣「ほーね、でもまず色々見てみんと何があるかわからんに。」
磨子「それもそうだ。見に行きまいに。」
末子「あぁ。」
横井「てか俺なんか、腹へったな。」
麻衣「ほりゃ私もだに。」

   笑いながら行動。


⚪動物園
   城南諏訪小学校がシートを広げて其々にお昼にしている。

眞澄「チーちゃん、一緒に食べよ。」
千里「あんっ!!」

   時々もじもじ。

眞澄「どうしたの?」
千里「んんん、何でもない。」

   笑ってお弁当箱を開く。

千里「うわぁ、美味しそう!!」
眞澄「わぁ、チーちゃんのお弁当、カレーだ!いいなぁ。」
千里「カレーじゃないんだよ、焼きそばカレー。下が焼きそばなんだ。食べてみる?」
眞澄「やったぁ、なら眞澄のハンバーグも半分あげるね。」
後藤「お、俺ともなんか交換しようぜ」
小平「俺も俺も!!」

   千里も嬉しそうに食べている。

千里(ん、ん、美味しい…でも、トイレ…。)

   やがて麻衣たちが博物館から出てくる。

麻衣「はぁ、楽しかった。やっとお昼だって。」
磨子「ええ!麻衣ちゃん、一緒に食べよう。」
麻衣「勿論だに!!」

   宮川長峰小学校も思い思いに広がって食事をしだす。


   城南諏訪小学校

金子先生「それでは、みなさん、お昼は終わりましたね。では、博物館の見学と自由時間となりますのでまずは整列して。お並びなさい。」 
全員「はいっ。」

   整列して、案内と共に先程の施設にぞろぞろと入っていく。


⚪博物館
   
金子先生「それでは、これより自由時間です。13:30になったら再びここに集合してください。それまではこの施設の中で自由に過ごしなさい。以上。」

   其々に行動。

眞澄「ねぇチーちゃん、私と遊ぼ。」
千里「うん、いいよ。どこ行く?」
眞澄「そーね…ならまずはぁ…」

   眞澄、千里の手を引いて小走りに行く。

小平「何か眞澄、千里がお気に入りみたいだな。」
後藤「確かに…そうだな。」
真亜子「でも、良かったね。千里くん笑顔になって。」
マコ「うん。だってなん知ろ今日転校してきて今日だもん。知らない環境の中知らない人ばっかりにかこまれてさ…きっと不安だったのね。」

   四人も歩いていく。


   眞澄、千里、二人で遊んでいる。遊び始めて30分が経過している。

千里「…。」
眞澄「?チーちゃん?」

   不思議そうに近づく。

眞澄「どうしたの?具合悪いの?」

   千里、固く口を結んでいる。

眞澄「ん?」

   覗き混む。

眞澄「チーちゃん、ひょっとしておしっこしたいん?」

   そこへ金子先生

眞澄「あ、金子先生、金子先生!!」
金子先生「どうしたの?」
眞澄「チーちゃんが!!千里くんが!!」
金子先生「千里くんが?どうしたの?」

   千里を見る。

金子先生「千里くん、どうしたの?」
千里「先生…」
金子先生「トイレに行きたいの?」
 
   千里、静かに頷く。

金子先生「今ね、小平君にもトイレの場所聞かれてね、ちょうど良かったわ。だから今、あなたにも聞きに来たのよ。」

   千里、泣きそう。

金子先生「もうもれちゃいそうなの?どうして早くに言わないの?トイレ行きたかったらいつでもいっていいのよ。ほら、こっちよ。急ぎましょう。」
 
   千里の手を引いて小走りに連れていく。

⚪動物園
   麻衣、磨子、横井、末子、固まってお昼を食べている

麻衣「うーんっ!!美味しい…」
磨子「健司がいれば良かったのになぁ…」
麻衣「ほーね…」

   お弁当を次々と口におかずを入れながら

麻衣(どーしとるかしら、今ごろあいつ…)


⚪原小学校・教室
   給食を食べる健司。周りに、岩井木徹、西脇靖、清水千歳、名取未央、平出望美、菊池秀一がいる。

岩井木「なぁタケ、お前何処の学校から来たんだっけ?」
健司「え、俺?…茅野だよ…宮川長峰から。」
西脇「ふーん、ちんめいな。お前…背、何p?」
健司「…130…。」
西脇「かわいいなぁおい。」
平出「で、なんでお前原村に来たんだ?」
健司「お父さんの会社がこっちにあるから、近くに家建てたんだ。」
名取「ふーん、親父なんの会社?」
健司「お酒作る会社の社長さんだよ。」
清水「んじゃお前は、社長の御曹司坊っちゃんって訳か。」
健司「坊っちゃんって、ほんな凄くはないよ。ただのお酒作りの会社だもん。おじいちゃんの代からの古いお蔵なんだ。」
菊池「ふーん…」
健司「ほう。」

   牛乳を一気のみ

健司「ふーっ、飲んだ。…俺牛乳って大嫌い。だもんで先に飲んじゃう。」
平出「タケみたいなのはチビだからな、牛乳飲まんと。」
清水「せめてあと、少しは伸びろよ。10pくらい…」
健司「せめてなぁ…卒業までにはもっと大きくならなくちゃ…お!!」

   お皿を見る。

健司「やりぃ!残りはあと俺の大好きなもんだ!」

   にこにこと鳥の照り焼きを箸で掴む。

健司「んー、待ってましたとりちゃん!頂きまぁーす!!」
岩井木「後、ミネストローネのセルリーとセルリーのサラダが残ってるぜ。」

   健司、食べようとするが咳き込む。
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