石楠花物語小学校時代

□小1時代
2ページ/7ページ


⚪宮川・通学路
   翌日。麻衣が歩いている。そこに磨子、健司。

磨子「おーいっ!!」
健司「おーいっ!!」 
麻衣「ん?」

   止まって振り替える

麻衣「あ!!はよーん!!」
健司「はよーん!!ん、」

   笑う

健司「ぎょぴちゃん。」
麻衣「へへっ、健司君だよな、」
健司「うん、俺、健司。麻衣?」
麻衣「いきなり呼び捨て?ほーだに、麻衣。ならあんたは健司。」
磨子「私は?」
健司「磨子、」
磨子「あら、私も呼び捨てなの?健司、」
麻衣「磨子ちゃん。」

   三人、笑って登校。


⚪宮川長峰小学校・教室

末子「ねぇ、鞄置いたら6年生のところ行こうよ。」
横井「あぁ。お前らは?」
麻衣、健司、磨子「あ、行く行く行く行く!!」 

   五人、急いで教室を出ていく。


⚪同・6年3組
   六年生たち、多くの一年生と遊んでいる。

美和恵「あ、来たのね。」
麻衣「うん、てっちゃんのお姉さんなんね!」
美和恵「そうよ。あなたは麻衣ちゃんね。」
麻衣「えぇ!!」
美和恵「哲仁っ、」

   横井を睨む。
 
美和恵「女の子苛めて泣かしちゃいけないからね!分かった?」
横井「わ、わ、わ、わ、…分かったよぉ…」

   不貞腐れながらたじたじ。

美和恵「あ、」

   時計を見る
 
美和恵「あ!ごめんね、私、放送委員…行かなくちゃ…」

   走っていく。

磨子「あーあ、行っちゃった…」
麻衣「六年生って大変で忙しいんね…」

   チャイムがなる。

麻衣「あ!!」
健司「教室行かなくっちゃ。」
磨子「そうね…」

   五人も走っていく。

健司「あぁっ、」

   転ぶ。

麻衣「健司、大丈夫?」

   手を差し伸べる

健司「痛い…」

   泣きそう 

健司「お母さん…」

   しくしく

麻衣「泣くな、泣いちゃいかん。」

   健司を慰める。

麻衣「ほれ、行くに。」
 
   手を引いて戻っていく。


⚪京都の小学校・教室。
   熊井仁子先生と新一年生。

熊井先生「みなさん、改めてご入学おめでとう。」
全員「ありがとうございます。」
熊井先生「今日から、みんな先生と一緒に頑張りましょうね。では、まず一番初めの授業を…」

   千里を見る。千里、泣いている。

熊井先生「ん、君は?」 

   近くに行く

熊井先生「小口千里君ね。どうしたの?」
千里「お家帰りたいよぉ、ママぁ…」

   千里を慰める

熊井先生「一年生でしょ、しっかりしなくちゃ。ね。お家が恋しいの?お母さんに会いたいの?」
千里「お家帰りたいよぉ、ママぁ!!ママぁっ!!」

   しくしく。

熊井先生「ちょっと先生のお隣へ来て暫く座っていましょうか。ね。」
 
   千里の机と椅子を一番前に持ってきて千里を座らす。

熊井先生「千里君のお家はどこ?お家はここから見える?」

   あやしながら色々と優しく話をしている。


   暫く後、千里も泣き止んでるんるんと学校探検をしている。


⚪同・理科室
   人体模型と骸骨模型が立っている

千里「…っ、」

   青ざめて目が釘つけ。

   振動でかたりと動く。

千里「わぁーっ!!!ママぁ!!」

   その場に腰を抜かせて大泣きをする。

千里「ママぁ!!」

   逃げ出そうとするが腰が抜けて立てれない。おもらしをしてしまっている。熊井先生、千里を介抱。

熊井先生「千里君、落ち着いて、大丈夫よ、大丈夫。何もいない、ちょっとビックリしちゃったね、怖かったね。」
千里「先生っー、怖いよぉ、もうお家帰りたいよぉ!!ママぁ!!」 
熊井先生「あらあらあら、ちょっと待って千里君。おしっこもれちゃったねぇ、ズボン変えなくちゃ。先生と一緒に医務室行こうか、」

   しっかりと千里の手をとってまだしくしく泣いている千里を連れていく。

熊井先生「みんなはちょっとここで待っていてね、動いちゃダメですよ、すぐに戻ってきますからね。」
清原元助「あの子早速おしっこもらしちゃった…大丈夫かなぁ?」
園原宗一郎「きっとこの、」

   模型を指差す。

園原「お人形が怖いからビックリしちゃったんだよ。僕も少し怖かったもん。」
清原「本当だ、僕気が付かなかった…」

   見て身震いする。

清原「今夜一人でおしっこ行けないよぉ!!」

   もじもじ

清原「何か僕もおしっこしたくなっちゃった!!ちょっと、おトイレっ!!」

   出ていく。

園原「先生がじっとしてなっていったじゃん!!ダメだよぉ!!」
清原「トイレくらいいいだろぉっ!!」

   急いで走って出ていく。


⚪同・医務室
   千里、ズボンとパンツを脱がされ着替えさられているが、まだ泣き止まずに泣いたり者繰り上げている。

熊井先生「ほらほら千里君、もう君も泣かないの。おしっこしたかったら今度からは授業中でももらしちゃう前に先生にちゃんと言おうね。」 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ