夢小説
□福×乱(♀)or太×乱(♀)
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本物か?これは本物なのか??
柔らかくも適度な硬さがあり重みもある。
「…福沢さん、痛い…。」
「…本当だったのか。」
2人を包んだのは何とも言えない沈黙。
先に口を開いたのは福沢だった。
「原因は分かるか?…それと誰かに言ったりしてないか?」
あぁ〜、…ええと。
もにょもにょと返答に渋っているので凄みのある目で睨んでみる。
「…うぅ…昨日太宰からお菓子を貰って…怪しいとは思ったんだけどお腹減ってたから、…その、…食べちゃったら」
「こうなった訳だな」
「……はぁ、お前という奴は…」
で、でも味はまぁまぁ良かったよ!
そんな感想など聞いてない。
なんて、会話をしていると事の元凶が現れた。
「わ〜!お見事だねぇ。流石私だ!」
うふふ、うふふと両手をすり合わせ自賛する太宰。
「…死ぬ前の辞世の句は無いか。」
「え?社長 ?うん、そうだなぁ、」
「まって今回は僕にも非があるからぁ!」
わたわたと慌て「ストーップ!」と腕をバツにしたハンドサインで2人を制した。
「…この可愛さに免じ、さらに千歩譲り許そう。…元に戻す方法は何だ、太宰。」
「うわ、福沢さん本気だ…。ええとですね、」
すると太宰は、何も無い空中からいきなりパッと紙を出現させた。
「どうです?手品ですよ…じゃなかった。ええと何々?」
細かく小さい文字で埋め尽くされた薬の説明書とにらめっこをする太宰。
「…これか、''性別を戻すには…異性との性行を''、」
「うぇ〜〜!?」
1番驚いたのは乱歩だった。
「何で!?僕がぁ!?」
嫌だ嫌だと首を全力で振り否定する。
「…体を重ねればよいのか…、」
そっと頭に手を添え、福沢は乱歩に低い声で耳打ちをした。
「絶対に痛い思いはさせない。……どうする。」
「…ぅぇえ、」
「待ってくださいよ。」
嫉妬を隠すことなく、太宰は乱歩の頬に手を滑らせ、さらに腰に手を添えた。
「…私を選べば、……最高に楽しませてあげますよ。」