短編集

□不思議
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レ「ザック買い物行こう」

ザ「あー?だりぃな」

そういいつつもソファから起き上がりパーカーのフードを被る

レ「今日は天気がいいからお出かけ日和だよ」

ザ「あー。早く行って済ませるぞ」

レ「うん」



あの時...無事にビルを脱出したけど私が目を覚ますと女の人が話しかけてきた

どうやら精神科の先生らしい

1人でいるときいつもザックのことを考えていた

でもある日

『あの殺人鬼は死刑になったわ』

私の目の前が真っ暗になった

夜は1人。今まで寝ることなんてできなかった
貴方が来てくれるんじゃないかって期待していた

それが打ち砕かれた

レ「そう」

これで目を瞑って寝ることができる

ドンッ

ドンッドンッ

窓を叩く音

私は期待してしまった
貴方なんじゃないかって







ザ「よぉ」

レ「ザック...どうして」

ザ「俺が欲しいもん逃すはずねぇだろ」

そう言って私を抱き締めてくれた

二人でどう逃げたか覚えてない

けど、涙が止まらなくて


私たちは遠く遠くとにかく逃げた

ここは私たちの情報なんて決して届かないのどかな田舎

そこで暮らして数ヶ月経つが本当に警察の姿を見ていない

近所のおばあさんやおじいさんも優しく接してくれた

ザ「イ...おいレイ!」

レ「あ」

ふと思い出にふけってると目の前にザックの顔があった

ザ「死んだ目してんな、俺に殺されんのはいつになるんだよ」

そう言ってデコピンされた

レ「痛い」
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