＊中編・長編
□Surprise
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side 陽菜
陽菜と優子が付き合い始めたのは高校に入学して少し経った頃。
生徒も先生も親にもこじゆうって呼ばれて応援される公認カップル。
もうすぐ2年記念日。
なのに最近いっしょにいる時間が急に減ってる。
帰りも急いで帰っちゃうし、いっしょにいても陽菜の話は適当に流してずっと携帯見てにやにや。
これって浮気？
陽菜飽きられちゃった？
今日は久しぶりにいっしょに帰れる日。
放課後の教室で2人になった。
「ねえ、陽菜のこと好き？」
『へ？…ど、どうしたの』
なんで焦ってるの。
不安になるからやめてよ。
「答えてよ」
『好きに決まってるじゃん』
「ほんとに？1番？」
『うん、もちろん1番…どーしたの？』
「最近いっしょにいる時間減ったなーって」
『あー、まあね、、忙しいから』
「浮気？」
『は？！ちがうわ』
「浮気してるんでしょ？」
『疑ってんの？』
急に優子の顔から笑顔が消えた。
「別にそういうわけじゃないけど…」
『そういうことじゃん。私そんなに信用されてないの？』
怒らせちゃった。
でもここで素直に謝れないのが陽菜の悪いところで。
「疑われるようなことしてるからじゃん！」
『私はこんなに陽菜のことが好きなのになんでわかってくれないの？！』
" もういい "
そう言って優子は教室を出て行った。
「はあ、最悪…」
喧嘩したかったわけじゃないのに。
せっかく久しぶりに2人で帰れる日だったのに。
*To be continued…