短編小説

□ネバーランド
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連れて行ってよ、私を。


夢を好きに抱ける場所へ
夢を抱く辛さを感じられない場所へ
この心の痛みが溶け消える世界へ

ああ、両親に会いたい。
子供の世界に行っても会えないわね。

もうひとつ、この心が楽になる場所を私は知っている…


窓を開ける
星がうっすら見える
カーテンがはためく

外は少し冷たい。
錆びれた壁掛け時計は薄暗い部屋の中で夜中の12時を指している


私は後に人生から逃げた弱者って言われるかもしれない。
でも、それでもいいよ
私はそれで幸せだから。いいよ。

これでさよならね、冷たい世界。
私は窓を飛び出す。
星々と共に空を舞った。
さよなら薄暗い部屋!薄暗い世界!!

ふっと身体が軽くなったように感じた

ずっと辛かった。
ずっと1人だった。


…ただいま、お母さん、お父さん。




-fin
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