コウノドリ 長編 [大魔王様と研修医]

□大魔王様といちごミルク
1ページ/4ページ

私が医局でモニターを見ていると、小松さんがどこからかやってきた。


小「ちょっと!下屋先生!
昨日、しのりんが下屋先生の実家まで行ったんでしょ?!どうだったの?!」


加江「あーそれが…新生児含む家族全員が四宮先生に懐いちゃって…。不思議なことに…。」


そう、なぜか家族全員が四宮先生をたいそう気に入ってしまったのだ。

―――――――――――――――――――――

父「本当のことを言う人ほど、ありがたいものはない!
あの人は、信頼できる人だ!!」

母「うふふ☆」

姉「あの人のおかげで、赤ちゃんの寝かしつけが楽だったわ〜♪」

妹「あの人、超こわい!!!と思ったけど、教え方も超分かりやすかった!!
あの一夜漬けのおかげで、数学良い点だったー!!」

―――――――――――――――――――――


小「えー?!!!しのりんってば、その気になれば愛想良くできるんじゃん!!」


加江「いやいや、決して愛想良くなかったですよ?

私からしたら、いつも通りでしたし。

そして、家族ほぼ全員がお説教されてました…。」


小「えー?なにそれー?」



ちょうどその時、救急搬送の電話が来た。


43歳で31週の妊婦が、腹痛を訴えているということだ。


加江「31週の妊婦です。腹痛を訴えていて、出血もあるそうです!!
早剥かもしれません!!!」


急いで四宮先生と鴻鳥先生のPHSに連絡を入れ、私は救急車が搬送される玄関に駆け付ける。


四宮先生、鴻鳥先生が同時に駆け付け、救急車も搬入した。



四宮先生が妊婦のお腹を調べると、腹腔内出血を起こしていた。


お腹の赤ちゃんの心拍も落ちてきている。



急いで四宮先生執刀のもと、緊急開腹手術が行われることになった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ