コウノドリ 長編 [大魔王様と研修医]
□研修医の胸の痛み
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〜加江視点〜
加江「何なんでしょうね〜!
あの全てが他人事、みたいな態度!
だいたい8か月になるまで、妊娠に気づかないなんて…。」
小「現実感がないっていうか…今時の子の傾向かね?
自分の身体に無頓着なの。」
加江「相手の男の子も、親にお金を出させて自分は知らんぷりなんて!
将来ろくな大人になりませんよ!」
小「はぁ〜どうしたもんかね〜。
妊婦が中学生だろうと、赤ちゃんは待ったなしで産まれてくるよ。」
医局で、私は小松さんにプンスカ愚痴を言っていた。
ちょうどその時
「…あの、すいません。」
一人の女性が医局を訪れた。
加江「はい!」
高「私は●●●大学病院産科の高橋と申します。」
パンツスーツがバッチリ決まっている、すごく綺麗な人だなぁ〜とほれぼれしていると
サ「橋?えっ、何で?」
ちょうど医局に入ってきた鴻鳥先生が、その女性を見てすごく驚いた。
高「鴻鳥先生!うわ〜全然変わってないね!元気だった?
学会があって、ちょうどこっちに来てたの!!」
小「あれ〜?鴻鳥先生と知り合い?」
サ「ああ、彼女は、以前ペルソナで働いてたんです。
僕と同期入局なんですよ。」
あれ?…ということは…。
私の頭に思い浮かんだ人が、ちょうど来たみたいだ。
四「…蘭子。」
高「春樹!!!」
…二人は名前で呼び合っていた。