コウノドリ 長編 [大魔王様と研修医]
□未熟な研修医
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未受診妊婦が帝王切開後に、病院から姿を消してしまった。
私が産科スタッフ達と病院中を探していると、鴻鳥先生と四宮先生が医局に入ってきた。
うわぁ、最悪なタイミングでご登場ですね…。
四「産み逃げか。下屋、病室回診してたのははお前だろ。何か気づかなかったのか?」
こ、こわい…。
加江「…赤ちゃん見に行かないって言うので、愛情がないのかなって変な感じはしたんですけど…。」
四「それが産み逃げのサインだろ。」
えーーー?!そうなの?!!だってお腹切ったばかりで、歩くのもやっとのはずなのに。
四「早いとこ警察に通報するんだな。
赤ちゃんの置き去りは、立派な犯罪だ。」
さすが大魔王様。血も涙もないこと言うんですね…一方、心優しい鴻鳥先生は探しに行こうとしている。
四「サクラ!余計なことはするなよ。
行方不明者の捜索は、産科医の仕事じゃない。」
サ「だけど、母体を健康な状態で退院させるのは、僕らの仕事だろ?」
そうだそうだー!!
私も探しに行きたかったけど、昨夜から陣痛室にいる妊婦さんからナースコールがあったので、私と小松さんはそちらに行くことになった。