コウノドリ 長編 [二人の産科医]

□真夜中の面会
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転任初日と言うのに、早速の当直だ。

もうとっくに定時を過ぎたというのに、今日は難産や緊急帝王切開になった妊婦が重なり、下屋と四宮もまだ院内にいる。

今も救急搬送依頼の電話が入っている。

下「通院歴がない…?他に搬送先見つかりませんか?新生児科の保育器がうちもいっぱいなんです。」


蘭子「下屋さん、受け入れて。
分娩室…は空きがあるわね。オペ室は?」

下「四宮先生が緊急帝王切開に入ってます。」

蘭子「オペ室に入って50分…よし行けるね。
下屋さん、オペ室に救急搬送のことを連絡して、麻酔科の先生にスタンバイ依頼しといて。」


搬送されるのが未受診妊婦と言うことで、院内が急にバタバタしだした。

今にも四宮の舌打ちが聞こえてきそうだが、彼ならきっと搬送までにオペを終わらせてくれるだろう。
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