僕のヒーローアカデミア


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作られた人間ならこういうのも可能かもな

USJの時と見た目が変わらない脳無に

その考えが浮かぶ

エンデヴァーさんからあまり離れないように

避難誘導を手伝い

火が出れば消火をしたし

避難者に被害が出ないようにカバーをして

ようやく倒したが

羽を生やした脳無が逃げ出した

それも

私を咥えて

『はぁ!?』

あれだろうか

黒霧とか死柄木の命令だろうか?

しかし

お腹の肉が抉れる位強く噛まれてしまっていて

地面に近づいたと思ったら

轟「主人公の名前!!」

名前を呼ばれれば

緑「わあああ!!」

出久も連れ去られたようで

どうしようなんて思っていたら

いきなり脳無の力が抜けて

誰かの腕の中にいた

「もっと早くお前を見付けておけば良かった」

低く地を這う様な声が耳元で聞こえ

静かに語り始めた

「偽物が蔓延るこの社会も・・・
 徒に力を振りまく犯罪者も
 粛清対象だ・・・っ
 すべては・・・正しき社会の為に」

いつのまにか脳無の頭に突き立てた刃を引き

脳無の頭からは血が溢れ出る

エンデヴァーが来てヒーロー殺しを見付けるが

ヒーロー殺しは“エンデヴァー”と呟くと

「贋物・・・」

確かに贋物といった

憎悪に染まった目を向けて

未だに私を捕まえた手は離されそうもない

「正さねば・・・」

だが振り払おうと思えば振り払える力

「英雄(ヒーロー)を取り戻さねば!!」

この目に見覚えがある

「来い 来てみろ・・・贋物ども!!!!」

あぁそうだ

「俺を殺していいのは!
 本物の英雄(オールマイト)だけだ!!」

革命家の目だ

普通の人間には出せない様な殺気がその場を支配した

誰もが

動けば殺される

本能的に感じ取ってる中

私は動いて

捕縛武器でヒーロー殺しを捕縛した

『もう気を失ってるよ』

そう言ったときに何人のヒーローが安堵し

へたり込んだのだろう

こんな殺気久しぶりに浴びた

白ひげに立ち向かったときだろうか?

それとも

私を殺してといった時のサカズキさんだろうか?

捕縛武器で動けなくして

水を集めて包んでそれをスライドさせて

警察の待つ所に連れて行った

だが

私を待っていたのはヒーロー殺しを拘束したことに対する称賛ではなく

脳無のせいでプロヒーローから離れたことへの罰則

そして

ヒーロー殺しと接触したせいで

敵側だと思われた為の拘束だった






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