僕のヒーローアカデミア


□12
3ページ/4ページ


12-3

ヒーロー仮免許取得試験当日

爆「主人公の名前!俺が合格したら付き合え!」

轟「俺が合格したら俺と付き合え」

『二人とも私より弱いのに付き合うつもり?』

そう言ったら黙った

相「お前らが受かったってやるわけないだろ」

消太の言葉に女子が吹いた

切「どうした?」

麗「なんでもあらへん・・・・」

震えながら言っても意味ないと思うだけどな・・・

なんてことがバスの中であって

バスから降りて私の両側を暑い手が握る

右側に轟くんがいて

左側に勝己がいて

せめて逆になってくれたら

片手だけでも涼しいんだけど

ほら見てよ轟くん

君の体温で私の氷の右手が解けてるよ

いやいや君の右手で凍らせないでください

君まだ細かい操作は出来ないでしょうが

ほら不格好になっちゃったよ

それを黙って元の形に戻す

消太が睨んでるのは私じゃなくて両側の二人だから気にしない

相「この試験に合格し
  仮免許を取得出来れば
  お前等志望者〈タマゴ〉は晴れてヒヨっこ・・・・・
  セミプロへと孵化できる

  頑張ってこい」

切「っしゃあ!なってやろうぜヒヨッ子によぉ!!!」

『生まれるぞー!』

瀬「主人公の名前のはなんか違うぞ?」

上「いつもの一発決めてこーぜ!」

塊になったA組の輪に両隣の二人もツッコんで

『せーのっ』

“Plus ultra!!!!!!!!!”


私達の声に合わせるように混ざった一際大きな声にビビった

「勝手に他所様の円陣へ加わるのは
 良くないよ イナサ」

イナサと呼ばれた人が

ダイナミックに謝って来た

その人より

後ろの女の人が気になる

爆「西の雄英 東の士傑」

雄英と対で表されるってことは有名な高校なんだ

相「夜嵐イナサ・・・ありゃぁ強いぞ」

消太が知っているようにつぶやいた

相「お前らの年の推薦試験
  トップの成績で合格したにもかかわらず
  何故か入学を辞退した男だ」

へぇ轟くんより強い人

『一応止血しておくよ』

夜「ありがとうございます!」

身長が高いから

思いっ切り頭を下げた方が治療しやすくて丁度いいや

軽く触れて冷やして止血する

『はい 終わり 
 器が狭いと視界も狭まるよ』

なんとなく

轟くんに視線を向けていたのが気になってそう言っておく

私が言った事に?を受けべていたが

先輩なのだろうか

呼ばれて去って行った

しかし

あの女の人・・・・

「おー!そこに居るのはイレイザーじゃないか!」

消太のヒーロー名が呼ばれて振り向く

消太をすぐにイレイザーなんて分かる人は少ないのに

誰だろ?

消太はすっごい嫌そうな顔をしてる

「結婚しようぜ!」

いきなりプロポーズした

相「しない」

いきなりプロポーズした女性は

出久情報で

スマイルヒーロー Msジョーク

って人らしい

近くの人を強制的に笑わせる個性

怖いな

精神異常者じゃん

ジョークさんも高校の先生らしく

傑物学園高校というらしい

Ⅿ「傑物学園高校2年2組!
  私の受け持ちだ よろしくな」

「俺は真堂!」

皆に挨拶して回ったのか

いつの間にか手を握られていた

そして

ギュッ!

「共に頑張ろう!」

爆「おいクソモブ!主人公の名前から離れろ!殺すぞ!」

まぁ呆気なく話してくれたんだけど

あれだね

胡散臭い人だね

あれだよ

人面が良過ぎる

心の中真っ黒だろ

てか普段は勝己みたいな言葉遣いだろ

でも

『2年生なだけあるね 体ががっちりしてた』

ゴチンッ

相「そういうのはいい
  おいコスチュームに着替えてから説明会だぞ
  時間を無駄にするな」

消太に案内されるがまま

着替える

基本的に私はコスチューム変更をしていない

ただポーチの数が増えた

そして

相「お前はこれも付けろ」

消太に渡されたのは装着型の重り

何も説明されないまま

試験会場に追いやられた

まぁ

相「合格して来い」

って言われたからよしとしよう

麗「主人公の名前ちゃんそれなんなん?」

『さぁ?』

麗「コスチュームの変更じゃないん?」

『たぶんA級だからハンデかな』

そして始まった説明会

「えー・・・ではアレ 仮免のヤツやります
 あー・・・僕ヒーロー公安委員会の目良です
 好きな睡眠はノンレム睡眠 よろしく
 仕事が忙しくてろくに寝れない・・・!
 人手が足りてない・・・!
 眠たい!
 そんな信条の下ご説明させていただきます」

清々しい程に疲れを隠さない目良さんの説明が始まった

「ずばりこの場にいる受験者1540人一斉に
 勝ち抜けの演習を行ってもらいます」

ザックリしてて分かり易いね

「現代はヒーロー飽和社会といわれ
 ステイン逮捕以降ヒーローの在り方に
 疑問を呈する向きも少なくありません」

ステイン

その名前に背筋が伸びる

ヒーローのあるべき姿

「対価にしろ義勇にしろ
 多くのヒーローが救助・敵退治に切磋琢磨してきた結果
 事件発生から解決に至るまでの時間は
 今
 ヒくくらい迅速になっています」

ヒくなよ

「よって
 試されるのはスピード!
 条件達成者 先着100名を通過とします」

5割とか嘘かよ

会場がざわめくし

お茶子ちゃん達にも緊張が走る

受験者は

与えられたターゲットを体の常に晒されてる部分につけ

そのターゲット3つ全て当たられたら脱落

クリア条件は2人脱落させたもの先着100名

「なお今回はA級危険人物認定された人も参加していますが
 特別ハンデとして体重と同じ重さの重りを付けてもらってます」

一斉に視線が私に向く

髪を隠していても分かるものは分かるらしい

麗「体重と同じ重さ・・・」

『通りで動き辛いわけだ』

腕と足に付けた重り

正直

『手枷と足枷みたいで嫌だな』

「えー・・・じゃ 展開後ターゲットとボール配るんで
 全員に行き渡ってから一分後にスタートします」

『展開?』

目良さんの言葉に疑問を持っていれば

天井と壁が離れ

小学生の時に倣った四角形の展開図

みたいに広がった

緑「先着で合格なら
  同校の潰し合いは無い・・・
  むしろ手の内を知った仲でチームアップが勝ち筋・・・!
  皆!あまり離れずひとかたまりで動こう!」

『私狙いで来る人多いだろうから 私は抜けるよ』

緑「主人公の名前ちゃんが一番の戦力だよ!?」

子犬の様に潤んだ目で見られる

なんで私の方が身長低いのに

上目使いに見えるんだろ?

お茶子ちゃんもウルウルした目で見てくる

『しかたないなぁ 後でやっぱバイバイは無しだよ?』

緑「ありがとう!心強いよ!」

ターゲットを両肩と背中に付けた

『まぁどうであれ雄英は
 体育祭で手の内明かしてるから狙われるだろうけど』

私の言葉はアナウンスで皆の耳に届くことはなかったけど





















































次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ