僕のヒーローアカデミア


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それから30分

トレーニングルームの周りには

既に沢山の人が疲れきってしゃがみこんでいた

エ「思った以上だな」

『意外と弱いのか?プロヒーローって』

「ほんとに子供かよ」

「A級危険人物って言われてんだから無理ねぇだろ」

『A級危険人物っていうけど
 私が戦闘訓練始めたのは今年に入ってから
 危険だと言われてる理由は個性が強いから
 今貴方達相手に私は個性使ってないんだから
 A級危険人物なんてもの関係ないんだけど』

呆れながらそう言うと

再び恐れられた

轟「そういや お前の個性知らねぇ」

唐突に質問投げ掛けてくる焦凍

『誰にも言ってないからね』

轟「水・・・・氷・・・・2つか?」

『さぁどうだろうね』

焦凍の言葉に笑いで誤魔化して次の相手を待つ

そして

出て来たのはラスボス エンデヴァー

エ「お前等はいつでも出動できるように
 休んでいろ」

「「「はい」」」

そして

20分近く組手をさせて貰ったのだが

覇気も纏わず

ただの身体能力だけで戦っていたのだが

エ「お前意外とやるな」

すこし疲れた様子のエンデヴァー

『私本気出してないんだけど』

その言葉に目を丸くされる

『所詮No2もそこまで強くないのか』

息子の前で親を悪くいうのはいいことではないけど

正直落胆した

前世でとだいたい一緒だ

能力を持たない人間は体術を特化していた

だが

能力を持つ人間が体術を特化させれば

それはもうとても強い

それと同じだ

例えNo2であろうと

能力に頼りきった戦いをする

『つまらない』

まただ

また“命を懸けた戦い”を望んでいる

それからは市のパトロールに同伴したり

そして1日目が終わり

エンデヴァーの自宅

つまり焦凍の実家に泊まることになった

お家帰らせてくれないのか

轟「ただいま」

エ「帰ったぞ」

『お邪魔します』

それぞれが挨拶して上がっていく

「おかえりな・・・あらいらっしゃい」

『エンデヴァーさんの事務所に
 職場体験させていただくことになった
 氷水気主人公の名前と申します
 お世話になります』

「あらご丁寧にどうも どうぞ上がって」

水色の髪に赤いメッシュが幾つも入った女性

轟「姉だ」

お風呂にも入らせてもらって

(まぁいつも通り水のシャワー浴びたけど)

ごはんも食べさせて貰った

焦凍の兄妹が多くてビビったけど

賑やかな食卓って初めてだから

轟「悪い騒がしかったか?」

『なんかいいなあって思って』

寝る時施設を出てから初めて一人で寝たからか

結構寂しかった

いつも通りの時間に起きて

昨日の夜教えて貰ったお家の中にある訓練場で

ランニングや軽く筋トレして

シャワーを浴びて台所に行くと

お姉さんの冬美さんが

朝ご飯を作っていた

「あら早いのね」

『いつも家で作っているので 手伝いますよ』

「ありがとう」

手伝っていると

“ほんと手際いいわねぇ”

とか

“お嫁に欲しいぐらい”

なんて言われて

頬が緩む

轟「はよ」

眠たそうな焦凍が起きて来た

既にエンデヴァーさんは起きて新聞を眺めていた

『おはよう焦凍』

轟SIDE

氷「おはよう焦凍」

朝起きて俺の姿をみて一番に声を掛けられた

それに

エプロン付けて

俺に微笑む主人公の名前

その瞬間に俺の心は鷲掴みにされた

主人公の名前が作ったという味噌汁も卵焼きもうまかった

『主人公の名前』

氷「ん?」

不思議そうに

身長的に上目使いで俺を見る

くそかわいい

『嫁になってくれ』

エ「おお!それは良い!素晴らしい個性に素晴らしい身体能力
  俺も認めるぞ」

うるさい親父は置いておく

『お前の作った味噌汁を毎日食べたい』

だが

氷「私既に消太に毎日味噌汁作ってるし
  そもそもの話
  私恋愛に興味ないし
  自分より弱い人を好きになる事はないよ」

その言葉に撃沈した

今の所主人公の名前より強いのは爆豪か?

No2の親父でさえも勝てなかったのにか?

『わかった俺が主人公の名前より強くなってもう一度プロポーズする』

宣言した俺に

氷「何年かかるか楽しみにしてる」

そう言って笑った

その笑い顔でさえも可愛いと思ったのは

惚れた弱みという奴だろうか

轟SIDE END












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