僕のヒーローアカデミア


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マ《一度も個性を使わないがどうした氷水気》

相《爆豪との個性の相性が悪いから使うのを避けているんだろうな》

マ《にしても回避にも使わないのはおかしくないか?》

解説者二人の会話が聞こえる

まだ余裕はある

爆「いい加減使えよ!!」

勝己の反射神経が良過ぎて

体術だけで相手するのが厳しくなってきた

一度離れて

体勢を整え

再び突っ込もうとした時

BOM

と音がした

目の前の勝己からじゃない

自分の体の中から

『ゴフッ』

口から溢れ出た血に大体の予想がついた

『勝手に人の体ん中に爆弾置いてんじゃねぇよヴィランが』

ミ「中s『クソガァ!!』」

中止を聞かずに勝己に向かって行く

中止になんかさせるか

こんな体の状況なんて前世で慣れてる

『手加減してんじゃねぇぞ 弱者が』

勝己に向かってそういえば

たちまち目の色を変えて私に向かって来る勝己

ごめん勝己

そうでもしないと君対戦してくれないでしょ

『はぁはぁはぁ・・・・』

爆「はぁはぁはぁ・・・・掛かってこいよ
  まだまだいけるぜ」

『本当かよ もう限界なんて超えてるだろ』

手を抑えて息切れをする勝己

もう既に手に痛みが来ているはずだ

かくいう私も体力的にきつくなってきた

まだ覇気纏えるかな?

てかなんで生身の子供にここまで避けられるの?

ほんと意味わかんない

わたしより勝己の方が化けもんじゃん

再び地面を蹴った瞬間

BoM

再び爆発音が鳴った

それは耳についていたピアスから

『クソがこれも爆弾だったのかよ』

爆「主人公の名前 !!」

『敵に同情してんじゃねぇよ!!
 来いよ・・・・
 これで全力で潰せる』

今ので海楼石も外れた

今の爆発で出来た首の傷を適当に治し

体の中から爆弾のかけらを吐きだした

体の中を治すのはまた後でだ

ミ「その体では『うるさい』」

ミッドナイト先生には悪いけど

勝己に勝ちたいって

最後まで戦いたいって思っちゃうんだ

後で説教いくらでも受けるから

相《氷水気 体育祭が終わったら職員室》

消太の怒った声に背筋が凍る

『これで決めようか 勝己も限界だろうから』

爆「ふざけたこと言ってんじゃねぇよ
  誰が限界だ!!バカ主人公の名前!!」

“アクアジェット キャニオンカノン”

“榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)”

お互いが個性を手から出し

勢いと回転を加え

自身を弾の様に衝突させた

私の記憶は

衝突する瞬間に再び体の中で爆弾が爆発した所までだった


相澤SIDE

マ《爆豪は麗日戦で見せた特大火力に勢いと回転を加え
  まさに人間手榴弾!!

  対する氷水気も同じく
  手から特大火力の水を放ち勢いと回転を加えた
  ウォータージェット!!

  果たして・・・!!》

二人が衝突し

水と炎で蒸気がフィールドに立ち込める

次第に視界が晴れて

見えるようになった先には

爆豪がフィールド内で倒れている姿

爆「・・・・?」

主人公の名前はどこだ!?

ミ「氷水気さん場外!!よって―――――

  爆轟くんの勝ち!!」

その言葉にミッドナイトさんの視線を追う

そこには壁に叩きつけられた主人公の名前

爆「早く主人公の名前を治してくれ!!
  俺とぶつかった時にも爆発音がしやがった!!」

ミッドナイトさんに掴み掛かるように叫ぶ爆豪

その言葉に心臓が握りつぶされているような気がした

山「消太行ってきてくれ」

『お前は』

山「俺はまだ仕事だ」

そう言った親友の表情は

言葉とは裏腹に

早く主人公の名前の元に行きたい

と言ってるような気がした

山「担任なんだから行って来いよ」

『分かった』

途中の階段なんかはショートカットして

主人公の名前の運ばれたリカバリーガールの元にむかった

しかし

ベッドに居る主人公の名前は未だに顔をしかめている

リ「もともと疲れが溜まっているから
  これ以上治癒してしまうと命の危険が伴うよ」

ベッドの横に立つ爆豪が顔を俯かせている

責任を感じているのだろう

『爆豪 ばあさんに治して貰ったら外出てろ』

素直に従う爆豪にそこまで心に来てんのかと

自分自身驚く

『ばあさん水』

リ「あんたが飲むのかい?」

『主人公の名前はだいたいが水で出来てる
 擦り傷負っても水に触れれば治るぐらいに
 水に浸からせてやってくれ
 そしたら治るはずだ』

急いでセメントスに簡単に風呂みたいなものを作ってもらい

水を溜めて主人公の名前の体を付ける

勢いよく吸収される水に驚き

水を足していく

次第に顔色が良くなり始めた

そして目を覚ました主人公の名前

氷「ん・・・・・しょうた・・・?」

寝起きのつたない声に安堵して

俺は主人公の名前を抱きしめた

10年前施設を脱走して行方が分からなかった時より

心配した

『無茶してんじゃねぇ』

氷「ん〜」

俺に抱き付いてきた甘えて来た

今はそれでいい

水に浸かって水を飲んだ主人公の名前は疲れが抜けていないのか

眠たいのかフラフラしてるが

全治した

耳元で爆発したらしい爆弾で怪我したところは

試合中で適当に止血したから痕が残ってしまった

と笑って言った

そのことよりも俺がやったゴーグルを壊されたことを

悲しそうに謝って来た

そんなの代えはいくらでもある

お前の命になんて代えられないんだ

そして表彰式

眠そうにフラフラしている主人公の名前に

爆豪が心配そうに声を掛けるが

氷「こんなにハンデがあったのに圧倒的に勝てないなんて
  勝己もまだまだだね」

と挑発したせいで

爆豪は暴れ出し

オールマイトさんは占めの挨拶を

Plus ultraではなくお疲れ様でしたと言って

締まりのない閉会式になってしまった

相澤SIDE END























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