僕のヒーローアカデミア


□13
1ページ/5ページ

13-1

《傷病者に扮した「HUC」が
 フィールド全域にスタンバイ中
 皆さんにはこれから彼らの救出を行ってもらいます》

まぁ結局は救済活動と変わらないんだけど

『とりあえずここを救護施設って仮定した方が良さそうだけど』

緑「そうだね」

『似てるね神野区に』

緑「うん」

分かってる

あの時何人もの死傷者を出した

『そういえば頬の傷どうしたの?』

もう塞がって来てるけど

ひっかき傷が出来てた

緑「あぁひっかかれたんだ」

ふ〜ん・・・・

『だれに?』

緑「士傑の女の人に・・・」

そっちに目を向けたら視線に気付いたのか

こっちを向いて手を振って来た

あのひと・・・

『こんにちは』

いつも通りの笑顔でその人に近づいた

「こんにちは」

この声には聞き覚えはない

だけど

この臭い

しばらく目を合わせて見ることにした

私を見てる目

A級の危険人物って知ってるはず

おかしい

「どうかしたのかな?」

『いえ いきなりごめんなさい』

一応謝って元の場所に戻った

そして

ジリリリリリリリリリ

警報音

そして

《敵による大規模破壊〈テロ〉が発生》

そして展開される控室

《一人でも多くの命を救い出すこと!!

 START!》

爆「絶対合格してやる」

轟「絶対惚れさせる」

二人が私の頭に手を置いて控室から出て行った

とりあえず

私も行きますか

アクアジェットで遠くの被災場所に辿り着く

見聞色を発動して被害者がどこにいるかを探す

ここらへんにもけっこういるね・・・

一番近くの被害者のいる場所に向かう

『聞こえますか?』

「あぁ助けてくれ・・・」

『少しヒンヤリしますよ』

ペットボトルの水を取り出して

被害者に向ける

『足の方を怪我されているので
 こちらの方で救出しますので
 そのままじっとしていて下さいね』

精一杯の笑顔で言う

水をクッションにして

周りを凍らせたことで瓦礫が崩れないように固定する

被害者が出て来る

『もう大丈夫ですからね』

頭や体を触っても他に怪我はない

「救護所まで運ぶぞ!」

『この方は足をケガしてるのでそちらを注意して運んで下さい!
 もう大丈夫ですからね』

そうして次から次へと避難させ始めた

人が入りにくい場所には一度気体になって中に入り込み

中から凍らせて

安全を確立した状態で外に出したし

意識が無い人に対しては脳にけがを負った恐れがあるから

水で包んだまま揺らさないようにして自分自身が運んだ

丁度救護場所に運び終わった時

BOOOOM

再びデカい爆発音がすぐ近くから聞こえた

「なに!?」

『うろたえないで大丈夫ですから!』

患者に向かって笑顔で言う

《敵が姿を現し追撃を開始!
 現場のヒーロー候補生はヴィランを制圧しつつ
 救助を続行してください》

『皆は治療を進めて下さい』

「でもすぐ傍なんじゃないの?」

『絶対にここに来させないので安心してください』

ヒーローでも不安になる状況

救護所を出て

敵の姿を見付けた

そして

ボスっぽい人も

あ、ギャングオルカさんじゃん

とりあえず今は敵なんだよね?

“アイスブロック”

救護所と隔てる壁の様にして

敵との間を区切る

『ここから先には行かせませんよ』

途中で

真堂さんが地面を揺らして

敵を攻撃してくれたけど

『そんな大規模な揺れ起こしたら
 救護所にも被害出るだろうに』

しかし

「温い」

その一言で真堂さんが倒された

救護所に行こうとする敵は

とりあえずパルチザンで攻撃している

氷が減ってしまえばすぐ作るだけだ

救護所とは逆の方に進軍しようとする部隊もいたから

近くの壁を走って反対側まで行き

こちらにも壁を作った

途中風やら炎やらこっちに来て

何事かと思ったら

轟くんと夜嵐

力を合わせれば強いけど

さっきの控室での話を思い出す

・・・(俺はあんたらが嫌いだ

轟くんとエンデヴァーの事を言ってるんだろうけど

『今は好き嫌いの話じゃない!協力しなさい!』

上空から怒っても

轟くんは反応しても

夜嵐は反応しなかった

あぁあの二人落ちるな

今あの二人を無視して

ギャングオルカを攻撃しても

多分二人に邪魔されるな

とりあえずもう一度壁を渡って

救護所の守りにつく

今氷を使っても轟くんの炎で溶かされる

だからと言ってガス爆発は二人にも被害がいく

“アイスバード 眠り鳥”

鳥の形をした氷を飛ばしていく

しかし

顔の近くで砕けさせて中に入れていた睡眠ガスが当たっても

マスクをしてるらしく

利かない

でも

マスクを付けてても

呼吸をする為に空気は吸う

だったら

“無空世界(カラクニ)”

空気を失くしてしまえばいい

一応範囲は指定できるようになったから

ボスは二人に任せて

雑魚をやることにしてるのだが

苦しみ出したのを目安に

無空世界をしたまま

もう一度眠り鳥を放つ

殆んどの人数が倒れた

一時間は叩いても起きないのはエクトプラズムで立証済みだから

大丈夫だろう

緑「何をしてんだよ!」

出久の叫びに

そちらに目を向ける

未だ寝ていない敵には

氷で作った矢で集中攻撃を仕掛けてる

出久は真堂さんを持っていた

その隙に轟くんにギャングオルカが向かって行った

『ホント何やってんだよ!』

轟くんに攻撃する前にアクアジェットで

ギャングオルカの所まで飛び

その勢いのまま武装色の蹴りをぶつけた

ガチンっ

皮膚とは違う音

『プロテクター!?』

拘束に近い形のそれ

これでも全力じゃないのか

「氷水気主人公の名前・・・」

『覚えて頂きありがとうございます
 職場体験も貴方の所に行こうと思ったのですが
 エンデヴァーの所に行かせていただきました
 機会があれば貴方の所もうかがわせてくださいね』

普通に喋ってるように聞こえるけど

私メチャクチャ蹴ったり殴ったりしてます

とりあえずあのプロテクターをぶっ壊すのが目標

「ハンデが君にはついているはずだろう!」

頭突き見たいなモーションが入ったから

空気を調整して

目の前に空気の壁を作る

振動は空気が揺れることで生まれる

なら

空気を失くしてしまえばいい

気配を察知して

ギャングオルカから離れれば

丁度炎と風がギャングオルカを包んだ

シャチっぽいから乾燥にも弱いだろ

まだ動ける雑魚役たちが轟くんに向かおうとする

しかし

轟くんの氷結で阻まれ

救助をしていた他の受験生も集まり始めた

『火柱が消えた瞬間が勝負だよ』

隣に立つ出久に声を掛ける

緑「うん」

火柱が崩れ

消えた先には

ペットボトルで水浴びをするギャングオルカ

『その水分は貰いますよ』

水を操り水を奪い

アクアジェットで勢いをつけた私の蹴り

緑「二人から離れて下さい!」

出久のシュートスタイルの蹴り

二つが同時に入った

ピシッ

プロテクターにヒビが入った

ならもう一撃!

ギャングオルカの腕を踏み場にして

アクアジェットで再び突撃しようとしたん

サイレンが鳴り

《配置されたすべてのHUCが
 危険区域より救助されました》

その言葉にアクアジェットを止めようとしたけど

いつもより体重が重い分

上手く止まれなくて

『うわぁあああ!』

へんな叫び声と共に

ギャングオルカに抱き付いてしまった

《これにて
 仮免試験全行程終了となります》

しっかり抱き留めてくれたギャングオルカに感謝する

『ありがとうございます ギャングオルカさん
 いま奪っちゃった分の水分出しますね』

地面に降ろして貰ってペットボトルを差し出した

「あぁ」

ささっと自分に嵌めていた足枷と手枷となっていた重りを外したかったが

鍵がついていた

最悪

ホントに枷じゃん

『轟くんよ動けるかい?』

轟「・・・あぁ」

やっと立ち上った轟くんにはセメントがついていた

敵の攻撃を受けたのか

『ちゃんと踏ん張っててよ?』

轟「分かった」

ちゃんと構えたのをみて

私は轟くんのセメントに向かって蹴りを入れた

砕けたセメント

轟くんには怪我はなさそうだ

轟「助かった」

『どういたしまして』

そして着替えることになったんだけど

やっぱり枷を取る鍵はまだ渡されなくて

そのまま

合格発表に移ることになった







































次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ