僕のヒーローアカデミア


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コスチュームに着替えた皆が集合した

真っ先に紫色の髪?

ブドウに似てる男の子が私を見付けると近づいて来て

「・・・・・・」

無言で見て来た

『何?』

「・・・・・・・・ナイス」

サムズアップをして鼻血を出した私より小さな男の子

うん欲望に忠実だね

しかし

一瞬にしてどっかに消えた

爆「エロい目で見てんじゃねぇよ!」

勝己がブドウくんを蹴ったらしい

爆「テメェも何晒してんだ!」

怒ったように私のパーカーのチャックを閉めていく勝己

君気付いてる?

耳真っ赤だよ?

チャックを閉められたのはいいけど

今度は何も履いてないみたいに見えてしまう

裸足だから余計に

オ「あ 相澤君から君に預かって来たよ」

そう言って渡されたのは

薄手のパーカー

普段着てる奴より丈夫そうだ

それに着替える

猫耳と尻尾がついていた

ポケットからクシャっと音がして

取りだしたら手紙で

走り書きで

“これ着ておけ ひざしはぶちのめした”

と書かれていた

猫で分かったけど

消太の趣味だよね

「それはそれでイイ」

再び戻って来たブドウくんは

再び勝己に蹴られてどっかへ行った

爆「俺から離れるな」

『こんぐらいで照れるとか童貞じゃないんだから』

言っててしくったと思った

前世では30歳だったからそれなりに付き合ってたけど

今はまだ15歳

いろいろヤバイ

爆「俺は10年前からテメェ一筋だバカヤロウ」

耳元で言われた言葉に

ドキリとする

中身おばちゃんな自分だけど

イケメンでイケボだ

心臓が高鳴ることだってあるだろう

『初恋は実らないって言うけどね』

爆「実らせてやる」

軽くあしらうけど

自分の耳が赤いのは知ってる

けど

フードを被ってるから隣に立つ勝己には

バレていないだろう

そう信じたい

爆「(なんで背はちいせぇくせして胸はあんだよ)」

主人公の名前のいない方の手をBOMBOMさせていた勝己くんでした

勝己の格好カッコいいなぁ

手榴弾イメージしてるのかな

敵にも見えなくはないけど

鍛え上げられた腹筋とか腕筋とかカッコイイ

そして

オールマイトの授業が始まった

ヒーロー側と敵側に分かれた2対2の対人戦闘訓練

勝利条件は

敵が守る核兵器にヒーローがタッチして“回収”するか

確保照明テープを相手に巻き付けて“確保”するか

敵側は核を「守る」か「確保」するか

ヒーロー側は「回収」するか「確保」するか

皆曰く設定がアメリカンらしい

アメリカンってなんぞや?

第一戦
ヒーロー 緑谷・麗日ペア
       VS
 敵   爆豪・飯田ペア

音声のないモニターの中では

出久と勝己の幼馴染みが怒鳴り合っていた

切「爆豪の方が余裕なくね?」

そして二人の激情が物理的な一発として

攻撃を繰り出した

しかし

出久の一撃は勝己に向かってではなく

天井に向かって

その衝撃はビルの屋上まで続き

途中の階に居たお茶子ちゃんが

衝撃によって地面からはがれた柱をバットに見立て

宙を舞うコンクリート片を打ち

天哉が驚いている内に自身を浮かせて核にしがみついた

勝者はヒーロー側

だけど

出久は勝己の一撃を受け倒れ

お茶子ちゃんはキャパオーバーで気分が悪そうにしていて

勝った方がボロボロで負けた方が無傷だった

オールマイトと一緒にビルに入っていく

出久を治療するためだ

ペットボトルから全部の水を出して

出久の腕を包み込む

腕の中の状況を見てみると

この間のようにぐちゃぐちゃに折れていた

『オールマイト この腕治すには時間が掛かるので
 保健室に運んで上げて下さい』

とりあえず逆の腕は火傷だけだったから

そちらと擦り傷なんかを治した

お茶子ちゃんのキャパオーバーによる吐き気は

治まったようなので

一度地下のモニタールームに行って講評を聞いた

百ちゃんが優れた観察力で適切な講評を言って

第一戦は幕を閉じた

二戦目は場所を変えて行う

帰って来た勝己が終始無言で俯いてるのには

どう対応すればいいのか分からなかった






























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