幸せの蒼

□【6】名前
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親父には少女の意識が戻り次第親父の元へ連れて行くとゆう事で一旦話が着き、再度甲板へと足を向ける。


数時間前の俺の言い付けを必死こいてこなすクルー達は甲板で息を切らせながら所々に横たわっていた。



「マルコー、もういいだろー。早く朝飯にしよぜー」



息一つ乱れてないエースはさすが隊長といったところか。拗ねた様に朝飯を要求して来る。



「つーか俺でしょ!!おかしいでしょ!!?完全にとばっちりなんですけど!!」



サッチは騒いでいるが、どさくさに紛れて鼻の穴を広げ伸ばしていたのを俺が見逃すわけは無い。



「うるせーよい。サッチおめぇ、前々回の島でどうしても女買いに上陸したいっつうから四番隊と一番隊の仕事とっかえてやったよなぁ?しかも出航ギリギリに船へ帰って来たと思ったら速攻で爆睡決めてその日の飯、下の奴らだけで作ってたよなぁ。おまけに仕事とっかえろってお前が言った割に調達物に何個か不備があったのを忘れたわけじゃねえだろうよい?で、その報告書の提出今日までだけどどうなってんだい?」



「ずーびーばーぜぇーんっっ!!!!もう文句言いばぜぇぇん!!!!あじだばで待っでぐだざいばるござぁぁん!!!」(すみません、もう文句言いません、明日まで待って下さいマルコさん)



間髪入れずに言うとリーゼントが折れ曲がるほど土下座する姿は素直にキモい(死語)と思う。



「いいから早く飯作って来いよい。報告書明日の午前中までに出さなかったら島五つ分上陸禁止な。」



禁欲命令とも言える脅しを聞きサッチはものすごい速さで食堂へと駆け込んで行く。




「くくくく。半分八つ当たりかいあれは?」



「絶対そうでしょ。僕もう既に妬かれ済みだし。」



「焼かれずみ?マルコの火も熱いのか?」




イゾウとハルタがからかう様に言うがエースのコメントは的外れすぎて少々呆れる。




「お前らもうるせえよい。まぁでも、」




そう言い甲板にいるクルー全員に向き直る。




「協力してくれてありがと、、、よい」




改めて言うと照れるもんだなと思いながら俺は皆の顔を見ず船内へと消えて行った。



(((((・・・・ツンデレ)))))



マルコの消えた甲板では沈黙の後、隊長達を始めクルー達の大きな笑い声が響いていたとか。
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