book -創作-

□episode of force 2
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空に輝く2つの光を閉じかけた瞼の間から眺めていると、すぐ後ろで爆音が轟く。

「うるさいなぁ。今お願いごとしてるんだから黙っててよ」

少し苛立ったような表情の蒼髪の少女がシュンッと素早く何かを投げたかと思えば、先程爆音がなったところが煙のようなもの包まれる。

煙る空間の中で次々と銃を持った海兵たちが倒れる光景を見ていたソフィアは、自身の教育係でもある蒼髪の先輩へと恐る恐る声をかけた。


「ファースト先輩、今のは一体…」
「アメジスト加工のトランプだよ。衝撃を加えると濃いミストを吹き出して、相手を眠らせるんだ」

簡潔に説明すると、ファーストは再度飛行している光を見つめ直す。


「スピカちゃん…」

つい最近友達になったばかりの少女の名を呟いたが、その声は鳴り響く轟音によってかき消された。
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