跡部

□ありえない
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「怪我はないか?」


「な、ないです…」


「ハンカチ落としてるぞ」


「あ、どうも」


なぜか跡部景吾がじっとこちらを見ている


な、なに…?


ぶつかったことは全然大丈夫だからもうこれ以上絡まないでほしい
お願いだから早くあっちに行ってください…


「ずいぶん古びたハンカチだな
新しいの買ってもらったほうがいいんじゃないのか?」


「は…?!」

なにを言い出すかと思えば
なんて失礼な…!


確かに小学生の頃からずっと使ってるから少し古いけど

これはおばあちゃんが誕生日にくれたもので大切に使ってるハンカチだし


なんなのこの人


「ほっといてもらえますか?
あなたには関係ないですよね」


「………………」

跡部景吾は私の発言に対してなにも言わない


ちょ、ちょっと言い過ぎたかな?

いや、でもハンカチバカにされて腹立つし

言い返さないと気が済まない


「なかなか言うじゃねーか」


「?!」

やばい、怒らせた?

こ、こわい……


「えと、し、失礼します」


そう言ってすぐさま走って逃げた




大丈夫…かな?

俺様ってプライド高いとか言うよね?
なんか少女漫画で読んだことある…


さっきの発言
跡部景吾のプライドを傷つけたかな?


だ、大丈夫だよね……
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