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□英西 第五話
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坊っちゃんに協力しろって言われたんだけど、お兄さん話が全く見えないよ?

何に協力すればいいのか教えてくれないと、協力できないんだけど。

そんなわけで、俺の家で話を聞くことになった。

フラ「…で、お兄さんは何に何に協力すればいいわけ?」

俺がそう聞くと、アーサーは顔を赤らめながら言った。

アサ「…カリエドに、告白したんだ」

え、何を?

過去に犯した罪を?

ああ、違うか。

アサ「好きだって言ったんだ!」

…。

うわぁ…言っちゃったんだ…。

仲最悪なのに。

フラ「フられたんだね。ドンマイ、坊っちゃん」

アサ「うるせぇ!!黙れクソ髭!」

坊っちゃんの方がうるさいよ。

フラ「まぁまぁ。…で、お兄さんに協力してほしいことってそれ?」

アサ「…ああ」

ふーん。坊っちゃんはアントンの事が好きなのね。

…ちょっと無理かな。

アサ「そんなことは俺が一番分かってるんだよ!」

そう言って坊っちゃんは机を思いっきり叩いた。

ちょっ!そんなことしたら、お兄さん家の美しい机が傷ついちゃうじゃない!

口に出ちゃったのは謝るけどさ…。

フラ「協力しろって言われてもねぇ…」

相手が悪すぎるよね…。

なんでよりにもよってアントンなの。

他にもいるでしょ。

お兄さんとかお兄さんとかお兄さんとか。

フラ「ねぇ、アントンはあきらめたほうがいいと思うよ」

アサ「なんでだよ」

フラ「だって、お前ら仲悪すぎるでしょ!」

そんな相手にいきなり告ったら、新手の嫌がらせにしか聞こえないよ!?

アサ「し、仕方ねぇだろ!」

フラ「あーもう、なんでアントンのことが好きなのか、俺が納得できるように教えてよ」

そして坊っちゃんはそのきっかけを話し始めた。

気持ち悪いくらいデレデレしながら。

俺は3時間近くアントンの魅力を聞かされ続けた。
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