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□英西 第四話
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ある日の世界会議後、アーサーはひとりで廊下を歩いていた。
すると、アントーニョとロヴィーノが楽しそうに?話しているのが見えた。
アーサーが小さく舌打ちをすると、聞こえた訳では無いだろうがロヴィーノがこちらに気づいた。
ロヴィーノの顔が青ざめていくのが見えた。
ロヴィーノはアントーニョの陰に隠れた。
アントーニョが異変に気付き、こちらを見た。
アントーニョはアーサーに声をかけた。
アン「そこのクソ眉毛…やる」
アントーニョはそういいながら、アーサーに向かって何かを投げた。
アーサーがとったのはトマトだった。
アン「…あん時のお礼や。料理に使って無駄にしたら許さへんで。…あぁ、お前にやった時点で無駄になっとるか」
最後の一言にアーサーはイラッとした。
アサ「あ゙あ゙!?」
そんなアーサーを無視して、アントーニョはロヴィーノの手を引っ張った。
アン「ロヴィ、行くで」
ロヴィ「え、おい!離せコノヤロー!」
アントーニョはロヴィーノと共に、アーサーの横を通って行った。
しばらく行ったところでロヴィーノが立ち止まった。
アントーニョは振り返った。
アン「どうしたん?」
ロヴィ「…いいのかよ、アーサーのことほっといて…?」
アン「お礼はちゃんとしたで」
ロヴィ「いや、そうじゃなくて…」
アン「?」
その時、向こうからアーサーご追いかけて来た。
追いつくと、アーサーは息を切らせながら言った。
アサ「はぁはぁ…待て、カリエド…」
アン「何やねん。興奮すんなや、気持ち悪いわ」
アサ「ちげぇよ、バカ!」
アン「…じゃあ、何やねん」
アーサーは息を整えてから聞いた。
アサ「あー…あれから…何もない…のか…?」
アン「……お陰様でな。客もこんわ」
アサ「そ、そうか…」
アーサーはアントーニョのことをじっと見た。
アントーニョは何かを察し、ロヴィーノに言った。
アン「ロヴィ、先に帰っとき。」
ロヴィ「…おう」
ロヴィーノはアーサーをチラチラと見ながら帰っていった。
2人きりになった。
しかし、アーサーば何も言わない。
時間の無駄やと思ったアントーニョは帰ろうとした。
すると、やっとアーサーが口を開いた。
アサ「…お前に、言いたいことがあるんだ」
アン「…で?」
アサ「あ、えっと…ここだと言いづらいから…」
アーサーとアントーニョは使われておらず、人気のない会議室に移動した。