うたプリbl
□Masato's Birthday Story
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数日前――
ある部屋に真斗を除くST☆RISH全員が集まっていた。
レ「…そういえば、今月の29日って聖川の誕生日だったな」
レンはボソッとつぶやいた。
翔「マジかよ!何の準備もしてねーぞ!?」
ト「レン、そういうことは早めに言ってください!」
音「そうだよー!」
その時、誰かが部屋に入ってきた。
嶺「お、今何か面白そうな話してたよね?僕ちんにも教えて―!」
蘭「別にどうでもいいだろ」
カ「くだらん」
藍「マサトがどうのって話してたよね」
入ってきたのは先輩であるQUARTET NIGHTだった。
那「藍ちゃんには聞こえてたんですね〜」
翔「地獄耳かよ…。レン、ボソッとしか言ってねーぞ…」
同じ部屋にいる自分たちでもギリギリ聞き取れるくらいの音量だったのに、なぜ部屋の外にいたはずの藍に聞こえたのか。ナゾだ。
藍「ショウ、何か言った?」
翔「い、いや、なんでもない」
藍「ふーん」
今の絶対聞こえてた、と翔は思った。
嶺「…で、ひじりんがどうかしたの?」
那「実は、今月の29日は真斗君の誕生日なんですよ〜」
部屋がシーンとした。
カ「…フン、くだらんな。他人の誕生日などに興味はn」
セ「ノン!そんなことありません!」
カ「貴様…人が話している途中d」
セ「誕生日はその人が生まれた大切な日。特別な記念日デス!」
カ「愛島ァアア!!貴様またしても俺のセリフn」
藍「だからみんなに自分の誕生日を祝ってもらえないんじゃない?
祝ってもらえないから祝わない、負のサイクルだよね」
再び部屋はシーンとした。
カ「…なっ…違う!俺は…」
那「でも…お誕生日会ならケーキとかお菓子とか、たーくさん食べられますね〜」
那月の一言にカミュは目を見開いた。
カ「…四ノ宮、それは本当だろうな」
那「ええ、甘―いお菓子とかおいしいケーキとか…」
カミュは、那月の言葉であっさりと意見を変えた。
カ「ふっ、いいだろう。この俺が直々に祝ってやろうではないか」
嶺「(ミューちゃん…あっさりつられたなぁ…)」
蘭「(どんだけ食い意地張ってんだよ)」
藍「(ちょろすぎるよね。今時、小学生でもひっかからないでしょ)」
こうして、カミュの賛成により他の意見はことごとく無視され、聖川真斗の誕生日会の開催が半ば強制的に決定された。