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□番外編
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桐皇学園男子バスケ部部室。

「そういや、今吉お前霧崎の文化祭行ったんだろ?」
「ん?おお行って来たで」
部活終了後、着替えの最中に諏佐が今吉に話しかける。
それに反応して若松が怪訝な顔で今吉を見やる。

「げっ、マジっすか」
「花宮だっけ。逢えたのか?」
「逢えたでー。ついでにマネージャーにもな」
「へえ、すぐにマネージャーにまで逢えるなんて運が良いな」
「偶然、ワシの上に乗っかって来寄ったからなぁ」

「はあ?!」

若松の突然の大声に寝かぶっていた青峰が目を開ける。
「…うるせぇ。てか、他校の女に手出したのかよアンタ」
「手は出してへん。ワシの手の上に尻が乗ってきたんや」
「どーいう状況だよ」
「感触良かったで?」
「今吉」
「冗談や。桃井の言うた通り霧崎のプレイスタイルと花宮についても何も知らんみたいやったなー」
「へえ、そんな奴がマネージャーとか何か弱味でも握られてんじゃね?」
青峰 は欠伸をしてまたベンチに横たわる。
「どうやろうな?連絡してくれればええんやけど」
「今吉さん、もう連絡先交換したんですか?!」
「交換はしてへんよ。ワシが勝手に彼女のポケットに入れただけやから」
「意外と軽いなアンタ」
「何や青峰考えてみ?堀北マイちゃんが偶然隣に座って来たら連絡先教えたくなるやろ」
「………だな」
「せやろ」
「馬鹿かお前ら」

単純な例えに呆れて諏佐が突っ込みを入れた。
「で、巨乳すか?霧崎のマネージャー」
「そこまではなぁ、見てへんわ」
「んだよ、巨乳以外は興味ねえ」
「WCで逢うやろうし。そこで確認したらええ」
「おい。他所のマネージャーに失礼な考えもつな」
「別にいいだろ、巨乳なら少しはテンション上がるわ」
「青峰てめっ….」
まあまあと若松をなだめる今吉と諏佐。

自分の全く知らない所で話題に上がっていたみょうじは今日もマネージャー業に励んでいるのだった。

「っくしゅん!」
「みょうじ寒いの?」
「ううん、違う」
「噂されてんじゃね?」
「かなぁ?」

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