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□18:彼女について〜原side〜
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花宮とザキのクラスに転入して来た女子の名前を聞いたら古橋が答えた。え。
外見を聞くと普通と瀬戸が答えた。え。
俺より先に知ってるなんて…!
視聴覚室でダベってたら古橋が唐突にドアを開けた、ら女子が立ってた。花宮がみょうじさんと声をかける。なーる このコが転入生ね。しっかし話を聞かれてたとはね。
その放課後の部活中に彼女を連れた花宮が、マネージャー代理だって言うからボトルを届けたついでに観察♪見た目はフツーかな。
俺の周りの女子とは逆な優等生タイプに俺の好奇心はビンビンよ。

正式なマネージャーとなったなまえチャンは意外に毒舌?セクハラとか新鮮な反応なんですけどー(笑)

「ねえ、一哉のトコのマネージャーって山崎君と付き合ってるらしいよ」
よく俺に纏わりついてくる女子がそう教えて来た時はビックリした。え?いつの間にザキはなまえチャンのハートを奪ったの?ザキのくせに。
本人に聞いたら花宮ファン対策かよ、からかいまくったらザキに蹴られた。

カラオケにザキと入った時、ザキのクラスメートの高橋さんに会った。
「今、なまえちゃんと一緒なんだよー。良かったら部屋一緒にする?」
「お!するする。部屋どこ?」
「おいっ原、」
「奥行って右すぐ手前」
「よっしゃ行くべザキ」
高橋さんに場所を聞いて部屋に向かった。俺達の顔見て多少驚いてたなまえチャン。
選曲にセンスを感じるわ、ブフッ。
名前呼びどーたらは俺への扱い酷かったからスキップな。

帰りにアドレスを交換しておやすみメール送ったら、ちゃんと返信してくれたからウサギのスタンプを返した。

合宿の時は、なまえチャンの部屋の雨漏りで同じ部屋になった。禁欲生活で女の子と寝るってヤバくね?ってザキに耳打ちしたら叩かれた。
ザキの寝相のおかげで隣同士で寝た。目が合ったのは不意打ちだわ。俺、人と目が合うの苦手。

なまえチャンって結構気が効くのな。瀬戸のメシちゃんと残してあげてるし。
花火大会開いて良かった、案外楽しんでくれたみたいだし。
あ、花火のお金はちゃっかり部員達から徴収しといた。ヤローに奢るとかキモいだろ?


学校での部活終了後、マジバに花宮達も誘ったらまさかの全員参加。なまえチャン驚いてたし。
店ん中で誠凛の話題になり木吉の事言ったらザキに制されなまえチャンに気を使ったんだなと悟る。
その帰りにザキが何か言いだす前にそれを俺が制する。さっきのお返し。

「ザキお前さっき何言うつもりだったの?」
「いや、俺達のプレイスタイルつーか」
「ラフプレーだろ?べっつにまだ言わなくてもその内分かるんだからいいんじゃねーのー?」
「何かよ みょうじには見せるの酷だと思って」
「あれ?そんなにあのコが気に入っちゃった?」
「ばっ!ちげぇよ!」
「どっち道俺らは花宮の指示に従ってプレイしないといけないからねー。なまえチャンの気持ちまで考えてる場合じゃないんだわ」
「………」
可哀想な目に合うのは目に見えてるし それでマネージャーを辞めるか続けるかは彼女次第だ。
「あんまり深入りするのもお互いの為になんないかもな」

って、言っちゃってる自分に反吐が出るぜ。

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