長編

□僕らの関係(停止中)
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あいつに彼女ができたから
もう猫のキスはできない。





「ベクー」


朝から元気に駆け寄ってくるのは俺の幼なじみ、チャニョルだ。


「おはよっ」
「おはよー」


欠伸しかでない朝にもチャニョルは笑顔で走ってくる。
高校ではハッピーウイルスとか言われて人気者だ。


「だりーな学校」
「でも今日は転校生が来るんだって」
「へー」


転校生か…。
まあ俺には関係ないけどなーと思いながら自転車を発車させた。


「はい、それでは転校生を紹介します」


席に着くと先生が転校生を連れてきた。


おいおい、うちのクラスだったのかよ。


ざわざわと騒めくクラス内。
チャニョルを見るとワクワクしながら隣の奴と話していた。


「じゃあ入ってきてー」


入ってきたのは、一目でわかる可愛い子。
クラス内で男子の小さな歓声が起こる。


あー、なんか、あいつが好きそうなタイプだなー。


そう思いながら盗み見ると、やっぱりぽーっとした目で転校生を見つめていた。


「まだ学校のこと知らないと思うので、えーとパクチャニョルくん案内係よろしくね。」


「えっ」


クラスのみんながチャニョルのほうを向く。本人もびっくりした様子だ。


「よろしくお願いします」


丁寧にお辞儀をする可愛い子に


「はい…」


あいつもメロメロになっていた。
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