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□また会えますよね?
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仕事嫌な事があった。
そんな日は一人で馴染みのBARに行って呑む。
ふと、横を見ると1人の男性が呑んでる。
特に気にとめてなかったけど、片言?日本人じゃないみたい。
「あの、何か…?」
「あ、いえ、スイマセン。日本語お上手ですね。」
「ありがとうございます。日本語勉強してるんです。1人で呑んでるんですか?」
「そうですね…仕事でちょっとやらかしてしまってヤケ酒ってやつですね…」
「そうでしたか。お仕事楽しいですか?」
「やりがいはありますよ。自分が頑張れば頑張った分だけ報われる気がします。でも、その分やらかしてしまった時の代償も自分にありますから結構堪えますけどね…」
「責任感があるということじゃないですか?仕事に一所懸命取り組んでやりがいを見い出せるってステキな事だと思いますよ?」
何故だろう。名前も知らない相手につい色々と話してしまう。

プルルルル…
「ヨボセヨ………はい、わかりました。」
ピッ
「話の途中ですいません。これから仕事が入ってしまって行かなきゃ行けません…」
「そんなお気遣いいらないですよ!愚痴聞いてもらってありがとうございます。」
帰り支度を始める男性
「「あの!」」
2人の声が重なり笑いがおこる。
どうぞ、と男性に続きを促す。
「また会えますか?…って何言ってるんですかね。今日初めて会った貴方に。では失礼します。」
返事も聞かずに出ていく男性。
慌てて
「会えますよ!きっと!」
と返事をすると何も言わず一瞬驚いた顔をしてすぐに笑顔になる。そして出ていってしまった男性。

名前も知らないし連絡先も聞いてないけどまた会える気がする…

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