Seize the dream!!
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「希望ー。今日から学校でしょー!?早く起きなさーい!」
『……………………』
「お母さんもう仕事行くよ!起きなさいよ!弁当玄関置いとくからね!」
『…………ふぁーい。』
なんて会話がいよいよ再開された。
5月のゴールデンウィーク明け。
長すぎる連休が終わりを告げ、また朝早くに学校へ向かわなくてはならないらしい。
気だるい。
この一言に世間の声は集約されているだろう、もちろん俺も含め。
『ねんむ……』
眠い目を擦りながら起き上がった俺は急いで学校へ行く準備をする。
どうしてこうも休みに身体は慣れてしまうのだろう。
かと言って忙しいのに慣れすぎるのもどうかと思う。
今の日本が特徴的だろう。
大人は社畜の集まり。毎日毎日働いて、それを約40年も。そりゃニートやらフリーターやらなんて出てくるのも分からなくもない。
『やば。急がなきゃ。』
そんなことを考えてる暇があったらさっさと動けってことだろう。
そう神のお告げ、ってことにしておく。
急いで準備をして言われた弁当を持ち、外へ出ていった。