『デュラララ!!』
□『第3話』
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キーンコーンカーンコーン♪
放課後、ひよりは1年生のフロアにいた。
『あ!そこの2人!』
ひよりの呼び掛けに振り向いたのは、“竜ヶ峰帝人”と“園原杏里”
『あれ?今日は正臣いないのね。』
帝人「あー、先に帰っててって言われて。あの、いつも紀田君がすみません。」
『フフッ、いいのよ。2人もいつでも話しにきて。特に杏里ちゃん!』
杏里「わ、私ですか?!」
『そうよ。女同士なんだから!ね?』
杏里「はい!」
嬉しそうに笑う2人を見て、ひよりはカウンセラールームに向かった。
今日は誰も来てなく、椅子に座りながら外を見てみると、丁度先程の2人がいた。
『…臨也、あんなところで何してるのよ((呆』
校門のとこに隠れている臨也を見つけた時は呆れてため息が出た。
すると、臨也がおもむろに上を向き、目が合った。
臨也「あ・い・し・て・る((口パク」
ウィンク付きで口パクをしてきた。
思わず笑みがこぼれ、手を降っておいた。
そこでふと気がついた。
『セルティ?どうしたのかしら。』
様子を伺っていると、正臣が窓を開けて上から何かを叫んでいた。
美女がどうたらこうたらと、言っているようだが、この教室の窓は開けていなかったのであまり聞き取れなかった。
ん?帝人がリーゼント男に絡まれているようだ。
それを見ていると、セルティが回し蹴りをして、倒れた男の上を臨也が楽しそうにジャンプしている。
『臨也、あれで本当に大人なのかしら。』
少ししてから、臨也に電話をかけた。
臨也〈もしもーし!〉
『随分ご機嫌ね。臨也、何してるの?』
臨也〈今から竜ヶ峰帝人君の正体を探りに行くとこだよ。〉
『もう、大人気ない事しないであげてね?』
臨也〈随分優しいね。〉
『そりゃあ、生徒だからね。』
臨也〈ハハッ!ひより、彼、黒バイクのヘルメットの下を見て笑ってるよ。〉
『そう、彼はやっぱり非日常を求めているのね。』
臨也〈なーんだ。気づいていたのか。まぁ、いいや。じゃ、後でね〜!〉
最終下校時間のチャイムがなり、帰路に就いていると、一件のメールが来た。
今頃、臨也は喜んでいるだろう。
さぁ、波江さん。
貴女はどうするのかしら?